最近よく聞く「フェムテック」とは?②
①はこちら↓
最近よく聞く「フェムテック」とは? - an’s diary ⚓︎
続きは次回、と言ってからすっかり間が空いてしまいました。。。
前回のおさらいを少し。
まずは前回のおさらいも兼ねて、簡単なまとめです😊
「フェムテック」は
female(女性)× technology(テクノロジー)
= Femtech(フェムテック)
ということで、femaleとtechnologyを掛け合わせた言葉。
内容としては
女性が抱える健康の課題を
テクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのこと
ただ思っていたよりも幅広い製品があり、「フェムテック」に確立された定義は存在していないということもわかりました(!)。
<主な分野>
こちらの資料によると、以下の6つに分けられるそうです。
・月経
・妊娠・不妊
・産後ケア
・更年期
・婦人科系疾患
・セクシャルウェルネス
<現在普及しているフェムテック製品・サービス>
・専門家相談 / サポート
・簡易検査キット
・健康管理 / トラッキング
・医療支援
・その他
ということで、前回は主に月経と更年期に関する製品やサービスの例をご紹介しました。
他にもあげればキリがないのですが、私が個人的に注目しているのは健康管理 / トラッキングに関連する、ウェアラブルデバイスの今後が気になります!
※Wearable(身につけられる)device(機器、端末)
注目のウェアラブルデバイス
大きくスマートウォッチとリストバンドタイプに分けられるのかしら?
リストバンドタイプも時計なのでは…と素人なので思ってしまいました💦
私は現在、Apple Watch SEを利用しています。
個人的に「Apple Watch」以外は使ったことがないので使用感などの比較はできないのですが、最近よく話題に上がっているGoogleの新作スマートウォッチ、「Pixel Watch」や中国企業のものが一番多く流通&注目されている、という感じでしょうか。
私はここ2年くらいずっと悩んで(主にfitbitと悩んで)結局Apple Watchにしました。ちなみにfitbitは昨年Googleに買収されています(ただfitbitとしての商品開発も並行して続けているみたいです)。
この動きも、業界全体のヘルスケア、ウェアラブル端末の注目度が上がっている、というのが一つの理由だそうです。
iPhoneユーザーなので連動している方が将来的にも便利な気がしてApple Watchにしましたが、実際に数ヶ月利用してみて、思い切って購入してみて良かったと思っています!機能などは日々開拓中。
ただ背が低いので、Apple Watch SEとはいえバランス的に若干大きいのが気になります。それから長く利用していったときの電池の持ちが今から少し心配です。
今後、Women's Health (女性の健康)においてもアップデートがされる予定とのことで、詳細が気になるところ✨
また、世界初!充電不要(体温で発電するという)Mother Braceletという商品も先日発表され、藤原紀香さんが完成披露発表会にゲストとして参加されていました。しかもこれ、日本の会社なのですね!女性向けとあって細身で可愛いです(もちろん性別問わず使用可能、公式インスタグラムにも男性の方の着用写真などもあり)。
藤原紀香さんを広告塔として起用というところもそうですが、なんだかまさしくフェムテック!という感じのデザイン。
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もちろんこういったスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスは性別関係なく、テクノロジーを上手に利用してQOLの向上、ヘルスケアのサポートに使う、などそれぞれの使い方があっていいと思います。
他に、こういったスマートウォッチなどの健康管理のサポートとしてできることは、
歩数
移動距離
消費カロリー
睡眠管理
心拍数など。
その他、スマートフォンの通知やタイマー機能、交通系ICカード、キャッシュレス決済、スケジュール管理など個人の用途に合わせてカスタマイズできるのも魅力的です。
ちなみに、先日Twitterにて話題になっていたこちらのツイート↓
停車している車に普通に座っているだけなのにこんな表示が出たのだが。
— Hi_Lo@瑠璃忍𝑆𝑋 (@Grandblue_mica) 2022年5月20日
ん?胸が痛い? pic.twitter.com/rEKPdNOISw
皆様のアドバイスを受け仕事中抜けして診察してきました。
— Hi_Lo@瑠璃忍𝑆𝑋 (@Grandblue_mica) 2022年5月20日
結果はアウト。心房細動の兆候が確認できるとのこと。
心電図を取って、採血して、来週火曜に専門医が来院するので改めて診察となりました。
明日のSSTRの件を相談したら「まぁ無理をしなければ大丈夫」
AppleWatchスゲーと思いました。
アメリカではこういった話は割とよく聞きますが、すごいですよね!
この方のその後のツイートを拝見したところ、心臓外科の専門医の診察を受け、改めて心電図を撮り、早急にカテーテル手術をする状況ではないとのことでした、と書いてありました。まだ検査の結果など様子見の部分もあるようですが、ひとまず良かったです。
私はSEユーザーなので、心電図の機能は付いていないのですが、将来的には入れたいなと思っている機能です。今後は体温、血圧、血糖値など時間はかかるかもですが恐らく順番に追加されると思うので、色々考えながら機種変更などしていこうかなとざっくり計画中。
フェムテックの話から壮大なテーマへと広がってしまっておりますが・・・
機械に管理されるのが嫌だ!気持ち悪い!
そんな声もよく聞きます。私も昔そう思っていました。でもそれを上回るメリットの方が大きい気がして今は納得した上で使っています。
気を付けたい点
と、こんな感じで昨今盛り上がりを見せているスマートウォッチなどのウェアラブルデバイス。
「フェムテック」には、吸水ショーツ、ピル、サプリメントなども含まれるものの、今後利用者も増えるであろうアプリやデバイス関連にどうしても注目がいってしまいます。便利なので期待も大きいですが、懸念点もあってなかなか踏み出せないという方も多いはず。
懸念点に関して、
まずはプライバシーの問題。
アプリなどに自分の個人情報に関わる情報を短期的、もしくは長期にわたって提供すること、たしかに心配な面もありますよね。私も少し悩みました。
正解はわからないので、使う・使わないは個人の判断にもよるかな、と思います。
こんな記事を読むと怖くなりますね。
「薄気味悪い」心の健康ケアアプリにMozillaが警鐘 貪欲な個人情報収集、プライバシーはないがしろ?:この頃、セキュリティ界隈で(1/2 ページ) - ITmedia NEWS
どんな業界、世界にも悪用する人はいますが、自殺防止などメンタルヘルスに関わる非常にデリケートな内容を扱うものでも、こんなアプリがあったのか、と少し驚いてしまいました。ビジネスなので、利益を出さないといけないことは確かなのですが、この記事の中の言葉を引用すると「メンタルヘルスアプリの皮をかぶったデータ吸引マシン」のようなアプリもあるそうです。
メンタルヘルスアプリは、悩みを抱えた若者や10代の未成年をターゲットにしているものも多い。Mozillaは「こうしたアプリに共有した情報は、流出したりハッキングされたり、その後何年もの間、パーソナライズされた広告や宣伝に利用される可能性がある」と指摘。子どものアプリ選びには保護者も気を配る必要があると呼び掛けている。
・プライバシー保護
・セキュリティ対策
使用する場合は、可能な限り、この2つの対策をしっかりとしているアプリや端末を選ぶのが、まずは重要だと考えます。
そして二つ目は、
それは正しい情報なのか?ということ。
「フェムテック」だけでなく、「フェムケア」という言葉とともに、最近本当によく聞くようになってきた「膣ケア」の話。ここ数年で書籍や雑誌の特集なども増えている気がします。
膣ケアに関しては、関連する商品も増えており、実際にオイルなどの膣ケア用品、商品の開発をされている、という話を数件聞いています。もうすぐ商品化する予定、そしてもうできているけれどもどのようにして売り出すか、という段階など会社によって様々ですが、この数社以外にもこれからもっと増えると思っています。
これを考えると単純に「怖いな」と思いました。
もちろん上にあげた会社さんは、(取引などがあるわけではない会社も含むのですが)女性の健康のために、将来手遅れになって後悔しないよう、もっと多くの人に広めたい!と良かれと思ってやっていて、その想いとか商品開発のストーリーなどを聞くと応援したい!と思います。不安なのはそのような会社ではなく、もし流行っているから、売れるから、という理由で参入してきた、安価で質の悪いオイルなどを使った、明らかな粗悪品が出回ってしまったら・・・ということ。
膣はとてもデリケートな部分なので、間違った知識とやり方でケアをしてしまうと、体にとって何か取り返しのつかないことも起きかねないな、と思ったからです。
そんなことを考えていたら、先日東京ビッグサイトにて開催されたBWJ(ビューティーワールドジャパン)2022にて、「ファムケア」「フェムテック」「膣ケア」というワードが明らかに増えているように感じました。
残念ながらグレーゾーンも多い美容業界。国民生活センターが注意喚起している製品や機器などもあるので、しっかりと見極めができるように知識をつけていかなければ、そして業界に携わる者としては、消費者を騙すようなことは絶対にしたくないな、と強く思いました。ビューティーワールドに行くと毎回思ってしまう感想です。
特に10代、20代前半頃は、正しい健康知識が十分にないまま、流行りに乗って、もしくはネット上に溢れるとんでもない(薬機法どこいった、それは明らかに誇大広告では?!)健康・美容情報に踊らされがちな方も多いです。「安いから」「なんとなく良さそうだから」「かわいい」と巧妙なマーケティング戦略に乗せられてよく調べずに使ってしまう。。。
私の知人は、10年以上前に中国のダイエットサプリを一時期飲んでいて、しかもそれはのちに「死者が出た」と問題になったものでした。痩せたけど、かなり極端な痩せ方をして体に負担がかかったと反省していましたが、彼女の命に別状がなくて本当に良かったです。
「今」が大事だから、「今」がよければいい、将来のことはその時になったら考えよう、自分は大丈夫、、、若い時にありがちな健康・美容への意識。私ももれなくそんな苦い経験があります。
もちろん年齢に関わらず、つい買っちゃうのよね〜というご年配の方のお話もよく聞きます。
私も膣ケアに関してはいくつか書籍を読み、それを実践する・しないに関わらず正直想像以上に知らないことも多いなぁと大変勉強になりました。
膣ケアだけでなく、この業界にいると、世の中には様々な健康法・美容法で溢れていて、その多くはエビデンスに乏しいものということ、そして消費者は簡単に騙されてしまうということを日々感じています。お金を無駄にしてしまうこともそうなのですが、逆に体や心にとって負担になってしまうことに繋がってしまうことが本当に残念です。
※万人に合う健康法・美容法はない。
ミラクルな方法は、ある人にとってたまたま効果が出てしまうこともあるけれど、それが自分に当てはまるとは限らない。
これを忘れてはいけないと思います。
プライバシー問題
正しい知識、
この2つは充分に配慮して、取り入れるべき商品やサービスを選ぶことが大切、と考えます。
そして、「フェムテック」がタイトルに入った書籍が、私の知る限りここ数ヶ月で2冊販売されていました!
『生理周期に合わせてやせる!超効率的フェムテックダイエット』高尾美穂 著 2021年12月
『女性の悩みはFemtechで解決! オトナ女子のためのカラダの教科書』松村圭子 著 2022年4月
書店で手にとり、パラパラっと読んだだけでまだ読んではいないのですが、どちらもいつかきちんと読みたいなと思います。おそらくこれから「フェムテック」関連の書籍はもう何冊か出てくるのでは?と予想しています。
今回も長くなってしまった上に、フェムテックだけでなく、やはりヘルスケア、デジタルヘルスの話題も含めて広がっていき、まとまりのない壮大なテーマになってしまいました。個人の備忘録も兼ねたブログなのでお許しください。
ただ結局、「フェムテック」に限らず、注意するべきところなど心配な部分は同じ、似ているのかなと思います。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
<参考にさせていただいた記事など>
シーラ・デ・リス、2022年『もし親友が婦人科医で、何でも聞けるとしたら?』
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/R2fy_femtech.pdf
女性向け医療変えるか 急成長フェムテックの可能性 : 日本経済新聞
Femtechとは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
フェムテックとは? 女性特有の健康課題に挑むテクノロジーに注目:日経ビジネス電子版
2021年の新鉱脈〜急拡大するフェムテック市場: 日本経済新聞
アップルなど大手有名企業のフェムテック参入で、市場活性化。生理にまつわる差別や偏見を解消 | ランドリーボックス
[海外事例にみる継続支援アプローチ編]Femtech(更年期障害領域)における3つの注目事例 - Health Biz Watch - ヘルスビズウォッチ
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