an’s diary ⚓︎

イギリスセラピー留学を経て、豪華客船で働く船上スパセラピストへ。海外生活の話や旅日記、美容・健康情報などを綴っています。

シデスコのざわつき

 

インスタで見かけた、怒りの投稿。

 

 
 
 
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Caroline Hironsさんというエステティシャン?美容家?私は知らなかったのですがイギリスのセラピスト仲間が結構彼女のインスタをフォローしていて、その存在を知りました。"Skincare"という、Sunday TimesでもNo.1になったベストセラーの本を出している方みたいです。

 

そんな彼女が、シデスコ(エステの国際資格)のマニュアルに、

2021年でこの内容?あなたたち大丈夫?

みたいな投稿をされていました。

 

意訳も含みますが、1ページずつ訳してみました。

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最新の情報を得るのに良いと思ったので、新しいシデスコのマニュアル、フェイシャルコースブックを購入してみました。

読んでびっくり、その本には恥ずかしいほど古い情報が書かれていました。

評判の良い、業界の大きな団体が、いまだに「ケミカル」や「ミネラル」の日焼け止めに言及していることに失望しましたが、さらにこんなことまで・・・

(※日焼け止めについて、どんなことが書かれていたかは私はこの本を読んでいないのでわからないのと、彼女の考えがどんなものなのか、詳細などもわかりません。)

 

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 これ見て。241ページ中唯一、白人以外の肌について言及しているのはここだけ。

「エスニックスキン」

「インディアンスキン」

今2021年ですけど???

 

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 「エスニック」とはどんな肌のことをいうのでしょうか?

また「インディアン」とはどういう意味ですか?

国ですか?

南アジア地域全体ですか?

例えば、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカはどうですか?

(※途中一文切れていたので飛ばしています。)

 

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すべての、皮膚病の写真の例に、白人が使われています。

すべての。

これ以外すべて・・・

 

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・・・白斑。あからさまよね。

(※Obviouslyの訳し方、悩みました。「当然よね」、「明らかよね」、「もちろん言うまでもなく」、とかそういう意味です。)

 

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こちらが現在のシデスコの重役たちです。

 

(※多分、「ほら、白人ばっかり!」と皮肉も込めていると思います。)

  

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 ビクトリア・ハーパーさんとパメラ・アドキンスさん、お二人はこの件について早急に何かしらの対処をしてください。この「発売されたばかりの」マニュアルは79ポンドもします。

 

「我々理事会のメンバーは、ビューティー・スパセラピー業界における美容の世界基準としてのシデスコの地位を維持するために、協会の発展と向上に日々努めています。」(と記載がありますけど。)

 

親愛なる @cidesco-international さん、 このような品質の「教育」を提供しているのに、「世界基準」を名乗ることはできません。これは恥ずかしいことです。そして、十分ではありません。

 

 

このキャロラインさんという方は、この投稿の概要欄でもかなり厳しめに批判されています。

(ちょっと長くなるのでそこまで訳すのは諦めました、すみません。)

 

結構辛口で、強気な性格、本も売れていて絶好調!ということもあり色々と自信がおありの方のような印象もありますが、言っていることはおそらく正しい。

 

私も全ての背景がわかりかねるのと、自分自身、人種の問題と美容に関してもまだまだ勉強不足のことがあるのでこれが絶対正しくてこれが絶対ダメなのよ!とはっきり言えないところもあります。訳が間違っていたり、私の言葉の選び方が誤っていることがあったら申し訳ありません。悪気はもちろんないです。

 

肌の色の表現など、本当にセンシティブな問題で数年前までは普通に使われていたのに、今は差別と捉えられるからだめ、とかそんなこともあったり。

 

ちょっと話がそれますが、私がアメリカの船で働いていた時、マネージャー(スコットランド人、白人)がヘアスタイリストの一人、南アフリカ人の子を「African-American(アフリカ系アメリカ人)」と会話の流れで咄嗟に呼んだことがありました。これは、彼女のことを「Black(黒人)」と呼ぶのを避けたためだと思われます。

 

彼女が何と言ったかというと、

 

"I'm not African-American!

I AM AFRICAN!!!!!"

(私はアフリカ系アメリカ人じゃない。

私はアフリカ人よ!!!!!」)

 

本当にその通り。

この場は、他の黒人の方がまず爆笑し、彼女も笑いながら言っていたのとマネージャーとの関係も良好だったので、結果みんなで笑うことになり、特に大きな問題や騒ぎにはなりませんでしたが、頭の中ではかなり冷静に、色々と考えさせられる瞬間でした。

この頃(2014〜2015年頃)、黒人の方をblackと言ったり、African-Americanと言ったり、シチュエーションによって呼び方をみんな探っている状況だったと記憶しています。

 

 

いまだに色々な問題が山積みですが、話を戻すと、まず、この投稿にシデスコがコメントを残しています。

 

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投稿を拝見し、悲しくなりましたが、あなたがこのようなメッセージを送ってくださったことに感謝いたします。なぜなら、多様性はシデスコの基幹であり、私たちはこのことを非常に真剣に受け止めているからです。

シデスコは多様なメンバーを擁するグロバールな組織であることを誇りに思っています。受講生たちの活躍は業界内でも高く評価されており、このフェイシャルコースブックのマニュアルに寄せられたご意見も好意的なものでした。私たちは、世界中の会員が多様であることを認識しており、常に改善することができると考えています。現在、会員からのフィードバックを集めているところで、私たちが属している多様で美しい業界を代表していることを再確認しています。

 

 

そして、つい先ほどアップデートがあり、こちらの投稿が。

 
 
 
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シデスコは、このマニュアルの出版を中止しました。

返金をご希望の方は、上記の手紙に詳細が記載されていますので、ご確認ください。

 

とのこと。

 

 

対応が、早い!!

最初のストーリーズがいつ投稿されたのか分かりかねますが(キャロラインさん曰く、最初の投稿はストーリーズで、ストーリーズだと消えちゃうから、と改めて投稿もしたみたいです。)、恐らく3日以内にこの対応、な気がします。土日挟んでなので休日関係なく?月曜日の今日もきっとバタバタだったのでは、と予想。

 

シデスコは日本でも人気の高い国際資格、大きな団体なのでレターにはJapanの文字もありますね。

 

ご対応された方、お疲れさまです。

 

シデスコがいつかリニューアルするであろうこのテキスト、読んでみたいなと思っちゃいました。印刷前にこのキャロラインさんが原稿チェックした方が良いのでは、とか勝手に思ったり(笑)。

 

そして、このキャロラインさんの本もちょっと気になる。

 

 

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