今更聞けない「サスティナブル」って何?
無料で学べるオンライン講座gacco というものがあります。
スキマ時間にもできるし、と気になっていたSDGsについての講座があったので少し前に受けてみました。閉講済みなので詳細のページはないようですが、「SDGs(持続可能な開発目標)入門」という講座名です。
きっかけは、単純に最近よく聞く「SDGs」、「サスティナブル」って結局何なの?
なぜ最近急によく聞くようになったの?という疑問から。
化粧品とか自分が属する業界的にも、ものすごくよく使われるようになってきました。よく理解していないのに安易に使えないな、と思いもっと知りたい!と今回受けてみることに。
SNSで#サスティナブル というハッシュタグをやたらと使っている人たちは、本当にその意味を理解しているのか?と思うことも正直あったり・・・ごめんなさい(笑)。
色々調べて関連記事をいくつか書いてます↓
SDGsに関する本といえば?な落合さんの本も読みました。
正直こちらは初心者の私には少し難しく、あまり自分に落とし込めなかった。でも講座を受けた後の今改めて読んだら、また違う気がするので今読んでいる本や待機している本がなくなったらまた読んでみようと思います。
講座に関しては、結果的に無事に講座は修了し、修了書もいただきました!
ただスキマ時間にできると思って始めたけどそこまで甘くなかった(笑)。きちんとノート取らなきゃテストの問題わからない(私は、です)。しっかり時間をとって、ガッツリ受講させていただきました。これも無料で、オンラインでできるなんて、すごい時代です。
<講義の概要>
Week1: 持続可能な開発とは
Week2: 2030アジェンダとSDGs
Week3: SDGs達成に向けた取り組み方法
Week4: SDGs達成に向けた各主体の取り組み
学んだことはいくつかあるけれど、ここに至るまで長い長い歴史があって。
今でこそSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)という新しい言葉のようなものがあるけれど、実は過去にあったものを随時改善してできたもののようで、指標をまとめたもの、最終的に世界各国が協力し、環境に配慮しつつ経済活動も活発に成長していこう!みたいな感じかな、と思います。
元々長きに渡り、
先進国:経済成長に伴う様々な問題
途上国:経済発展が上手くいかず貧困拡大
という問題があり、環境保全と経済成長は対立概念として受け止められ、経済成長を犠牲にしないと環境保全できないという考え方が大勢でした。
↓(そこに!)
「Sustainable Development(持続可能な開発)」の概念の発見!
「将来世代のニーズに応える能力を損なうことなく、現代世代のニーズを満たす発展」と定義された、ということだそうです。
SDGsとは、2030年に向けた世界の目標。
国連持続可能な開発サミット(2015年9月)において「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、SDGsはその中核をなすもの。
193の国連加盟国が全会一致で合意、すべての国、地域に適用される。
「誰一人取り残さない(No one left behind)」
「先進国にも途上国にも適用されるユニバーサルなゴールとターゲット」
などと2030アジェンダのDeclarationに盛り込まれています。
先進国、途上国関係なく、そして世代に関係なく、将来の環境、社会、経済のために、と全てを網羅した、まるで成功したら完璧な計画、のように見えます。
その他の特徴として、
・3層構造による具体的な枠組み(ゴール、ターゲット、インディケーター)
各ゴール(17個)の下により具体的な行動目標であるターゲット(169個)が存在。
各ターゲットの進捗状況を測るための指標(インディケーター、約230個)が存在。
・経済、社会、環境の統合
→ 環境が社会を支え、安定した社会が経済成長を追求する基盤になっている。
・実施体制、取組方法、モニタリング、評価システム
一番驚いたのは、「SDGsの達成に向けた具体的な取組手段は規定されていない」「各主体は独自の得意とする方法でSDGsに取り組むことが可能」ということ。
つまり、どうやってそのゴールを達成するかは各国、各企業、各自治体などに任されているということ。めちゃくちゃアバウト!本当に達成できるのだろうか?と思ってしまいました。でもそれがSDGsの大きな特徴の一つだそうです。
そしてそういったサスティナブルなもの、考え方を推進しようとする企業にはきちんと投資家からお金が回るようになる、と(なるほど、だから最近大手企業を中心にやたらと「うちはSDGsやってます!」みたいなアピールがすごかったのか、と思いました。そしてそのアピールがとても重要だそうです。)
でも自分が企業や団体で働いているとして、トップを中心に「資金が集まるから何かSDGsに関連することをうちもやるぞ!」となり、考えたり実行する部署や担当の人たちまでその意味がきちんと伝わっているのか、といったらやはり微妙なようで。もちろんできているところもあると思います。ただ世界的に細かく規程されたルールのようなものはないときたら、現場はあたふたしますよね。とりあえず #サスティナブル となってしまう気持ちもわかるし、そうするしかない(笑)。
講座の中では日本政府、産官学民の動向や取組状況なども具体例などを挙げて紹介。
SDGsの達成に向けて取り組むコツは色々ありますが、まずがやはり「取り組むことを宣言する(コミットメント)」ことが大事だとおっしゃっていました。そうすることによって共に取り組む仲間や支援、情報収集につながり、国や組織の垣根を超えたパートナーシップの構築に繋がるとのことです。
そして、SDGsと聞いて国や企業が行っていること、自分個人にはあまり関係ないと思いがちですが個人でも色々とできることはあって、その例も紹介されていました。今や若い方、学生さんたちの方がSDGs、サスティナブルに詳しいかも?ということもあるようで、考え方とか発想とか、素晴らしいなと思いました。
まとめや自分の考えなどは、エシカルについて書いたこちらの記事にも同じようなことを書いているので、ここでは省略します。
今更聞けない「エシカル」って何? - an’s diary ⚓︎
横文字ばっかりでほとんどの日本人は頭に入ってこない気もするけれど・・・「持続可能な」などと日本語で言ってもなかなかピンとこないし仕方ないのかな、とも思います。そして良かれと思ってやっていることが実は、、、みたいなこともあるみたいなので本当に難しい。それでもとにかく、少しずつ学んで、未来のために、ちょっとでも良いことをしよう!ということが大事かなと。
2030年まであと10年。予期せぬ?ウイルスとの戦いに当初の予定と計画が狂ってしまったところもあると思いますが、環境の面では良い面も見えたり、ここからどうなるか注目です。
<その他の参考文献>