an’s diary ⚓︎

イギリスセラピー留学を経て、豪華客船で働く船上スパセラピストへ。海外生活の話や旅日記、美容・健康情報などを綴っています。

メンズ美容の本

 

男性のスキンケアについて専門的に書かれたこちらの本、

『皮膚科専門医が教える メンズスキンケア パーフェクトガイド』

 

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割と最近出版されたばかりの新しい本です。

 

この本を手に取った理由は、主に以下の2点から。

①元々著者の小林智子先生のファン(糖化ケアに詳しい先生ということがきっかけ)

②フェイシャルをご希望される男性のお客様のため

 

①に関して、過去の記事で本やスパイスを紹介したことがありますが、先生の考え方(「美容医療が全てではなく、食事や睡眠、運動など内面からのケア、全体のバランスが大事」ということが真摯に伝わってくることなど)に共感。

実際にこの本も、「男性も脱毛をした方が良い」とか「男性もボトックスの時代」などと美容医療をゴリ押ししてくる内容ではなく、各自ができるスキンケアの基本など、予防も含めて丁寧に書かれています。

 

また個人的に糖化ケアに非常に興味があるのですが、小林先生はその専門的で難しい知識をわかりやすく丁寧に伝えてくださり、肌糖化に着目したブランドもプロデュースされている先生。今後も先生が発信する最新の情報などをSNSやこういった本などを通してチェックしていきたいと思っています。

 

 

②に関しては、私が勤務しているスパ・サロンでは少なからず男性のお客様を担当させていただくこともあるので、単純に男性目線に立ってもう少し知識を深めたいなと思ったから。

 

スキンケアについて勉強すると、一般的にも女性目線の情報ばかり。自分が女性ということもあり、どうしても女性中心の知識になってしまいがちです。性別に関わらずヒトの肌や健康のことなのでほとんどが決して間違った情報というわけでもないのですが、違う部分もありますし、求めているものが違うことも。男性、女性と差別とかではなく生まれ持って別の部分は多々あるので、別のことがあって当たり前。

 

もちろん、学校などでもメンズの肌についても勉強しましたが本当に少しだけ。さらっとで終わってしまったことが多いです(私の場合なので、他の資格や学校は分かりかねます)。なので、一度基本に立ち返り、男性のスキンケアに関してももう少し勉強してみたい!と思ったのがきっかけ。

 

 

本の内容は、肌について、スキンケアの基礎知識など基本的なことから頭皮ケア、ボディケア、脱毛など全体的に網羅されていて読み応えがあって良いなと思いました。全体的なボリュームも多すぎず少なすぎず、ちょうど良い気がします。

 

「スキンケアパーフェクトガイド」というタイトルから、なんとなくフェイス、お顔のケアについてのみ書かれているとイメージされる方も多いかもしれませんが、男性の方が感じる疑問、またそれぞれ抱えているお悩みのことでもはじめの一歩として気軽に読める良い本かもしれません。

 

男性の方も、身だしなみとして美容に気を遣う方が増えてきました。

男性がスキンケア、メイクと聞いて、「女っぽい」みたいなイメージをされる方がまだまだ多いようですが、筋肉ムキムキのいかにも「男!!!」みたいな方も化粧水やアイクリームを付けたり、脱毛したり、薄くメイクをしてくすみケア、コンシーラーでカバーなどしていたり。本当に、バレない程度?と言ったらおかしいのですがさりげない感じで気を遣われている方は意外といらっしゃいます。

 

あまり「男っぽい」「女っぽい」など決め付けるのは好きではないし、時代的にも表現が難しいなと思うのですが、個人的には「清潔感」汚く見えない適度な感じ、が男性も女性も素敵だな、と感じます。もちろん誰かに強制されるものではないので、個人が負担にならない程度で。

 

肌(皮膚)は身体の大きな臓器、トラブルは自身の健康と繋がっているかも?!と思うと私は自然と大事にしたいと思えるようになりました。

 

こういうことは、義務教育の中ではあまり教えてもらえなかったもの。雑誌やネットで密かに調べたり勉強?していたり。ニキビ、頭皮ケア、ヒゲなど、意外とコンプレックスがあったり何かしら大なり小なり悩みがあって、でもどうしたら良いかわからない人って結構多いと思います。男性は特に人に話すのが恥ずかしい、ということもあるかもしれません。

 

間違ったスキンケアをしていると悪化してしまうこともあるので、一回さらっと読んでみるのもお勧めです。

 

男性のお客様と話していると、「男だから(気にしなくて)いい」と言いつつ後から「どうしたら良いと思う?」「わかんないんだよね」と照れながらおっしゃる方、結構いらっしゃいます。少しお話して、アドバイスをさせていただくと「知らなかった!」「そうなんだ」と真剣に話を聞いてくださる方ばかり。

本当に、性別なんて関係ないな、と思う瞬間です。

 

そういったお客様のためにも、一度この本を読んでよかったなと思いました。

 

もちろん、本当に気にしていない、面倒くさい、という方も多いので先に述べたように強制はしません。スパに来てくださる多くのお客様は

 

・ただ非日常を味わいたい

・リラックスしたい

 

という目的がほとんど。一度や数回のトリートメントで大幅な改善は求めていないし、医療行為ではないのでそんなにすぐに結果が出るものでもありません。でも何かお悩みや気になることがあってどうしたら良いか、なぜそうなのか、など聞かれたときに、少しでも知識を蓄えておくことはセラピストとして大事なことだな、と思い今回読んでみました。

 

一度全て読みましたが、また時間をおいて読もうと思います。

 

 

余談ですが、外国船のスパで働き始めた最初の頃、男性のお客様でネイル(カラーはなしでケアのみ、が主です)のご予約をされる方が結構いらっしゃるんだなと驚いた覚えがあります。それは若い方に限らず、ご年配の方もです。単に自分の爪を切るという行為が辛くなって、という方もいらっしゃいますが足元のケアを大切にされている方が性別や年齢に関係なくいらっしゃる、ということを知らなかった(というかあまり考えたことがなかった)自分の視野の狭さを感じました。やはり女性に比べると少ないですが、「ネイル=女性」と思い込んでしまっていた自分を恥じましたし、その頃の私は「ネイルサロンに行く=ジェル、カラーをするもの」と思っていたので、ケアのみでサロンに行くということができるということも知りませんでした。贅沢、セレブの世界といえばそうかもしれませんが、自分の身体のケアを隅々まで怠らない方って男性女性問わず素敵だなと思います。毎回はできなくても、たまにのケアだけでも。

 

  

こちらの本は、私のようにセラピスト・エステティシャンの方でお客様のために、という方や男性がご自身で、パートナーの方のために、などおすすめの一冊です。

 

 

 

 

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