an’s diary ⚓︎

イギリスセラピー留学を経て、豪華客船で働く船上スパセラピストへ。海外生活の話や旅日記、美容・健康情報などを綴っています。

今さら聞けない「エシカル」って何?

ここ数年身近でもよく聞くようになってきた、「エシカル」という言葉。

なんとなくわかっていても、わかったつもりだったり。

 

今更かもしれないけれど、ちょっと深く掘り下げてみたいなと思ったテーマなので勉強も兼ねてここでアウトプット。

 

 

まず日本には、一般社団法人エシカル協会というものがあって、末吉里花さんという元ミステリーハンター(TBS系『世界ふしぎ発見!』)の方が代表理事をされています。

 

このブログでも何度か書いている長谷川潤さんのpodcast、glenwood “HEART TO HEART"で2019年3月にゲストで紹介され、私は協会の存在をその時初めて知りました。

 

配信直後に聞いたのですが、最近もう一度聴き直したところ、これを聴けば初心者(私を含め)にもとてもわかりやすいんじゃないかな、と思ったのでここでシェアしておきます。

 

エピソードはこちら↓

glenwood "HEART TO HEART":Apple Podcast内の第18回 The Ethical Movement | Guest :末吉里花

 

Podcastどうやって聴いたらよいかわからないという方は、こちらから直接音声が聴けます↓

http://castcdn01.secula.co.jp/podcast/c21279954879e123fac6481c078a6d63.mp3

 

以下、番組での末吉さんの説明と自分の感想なども含めて記していきます。

少し長いですが、末吉さんの実体験を元にしたエピソード(以下「2. 末吉さんが協会を立ち上げたきっかけ」)とオーガニックコットンの話(「6. そもそもなぜオーガニックコットンの方がいいのか?」)は、個人的に特に心に響いたので、そこだけでも読んでほしいです。

 

 

1.「エシカル」の意味

英語で直訳すると「倫理的な」という意味。

一般的にいわれる「倫理的な」という意味は、「多くの人たちが正しいと思っていること」あるいは「人間の良心から発生した社会的な規範が倫理的であると言える」と言われている。

また現在では、「人や地球環境を社会・地域に配慮した、または思いやりのある考え方や行動のことをさす」という意味もあるのことです。

 

うーん、わかるようなわからないような?

 

またエシカルは形容詞、本当は後に名詞が来なくてはいけない。なので「エシカルな〇〇」という形で様々な組み合わせが生まれることになる。

エシカル協会では、「エシカル消費」に着目をして、多くの人に伝えているそうです。

 

例えば、

「エシカルな考え方」は、「倫理的な考え方」。

「エシカルなライフスタイル」は、「倫理的なライフスタイル」。

「エシカル消費」は、「倫理的な消費」のこと、ということになる。

 

消費とは、食、洋服、コスメ、日用品からエネルギーとかも含まれる。

つまり暮らしそのもの。

 

 まだ少しわかりにくいかも?

 

ちなみに消費者庁のHPの動画には、

“エシカル消費とは「世のため、人のため、地球のためになる買い物の仕方」“

と紹介されており、こちらが一番しっくりきました。

 

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2. 末吉さんが協会を立ち上げたきっかけ

世界各国を訪れ、見えてきたこと・・・・・

一部の利益や権力のために、多くの弱い立場の人とか、美しい自然が犠牲になっている構造。特に大人ならば誰でも頭ではわかっているけれど、実際に自分で見聞きするうちに、それをひしひしと感じ、胸が痛んだ。

 

一番ターニングポイントになったことが、アフリカのタンザニアを訪れ、キリマンジャロの山(標高約6,000m)を登頂したとき。

キリマンジャロの頂上には氷河が横たわっていて、末吉さんは2004年の終わりに訪れた。

2010年〜2020年の間に、地球の温暖化によりその氷河が完全に溶けてしまうという専門家たちの発表があり、どのくらい溶けているのか見に行こうという企画で見に行った。

 

その途中標高約1,900m地点で暮らしている子供たちの小学校があったので訪ねたところ、彼らが「どうか再び氷河が大きくなりますように」と祈りながら木を植えていた。

氷河の雪解け水の一部が彼らの生活用水、なくなってしまうということは死活問題。その子供たちに背中を押された。子供たちに、「代わりに見てきて」と言われ、登った。

 

見た光景がショッキング。

氷河の減退、残り1割〜2割しかなかった。

当時伝える仕事をしていたので、できればこういうことが起きているということを日本の人たちに伝えたい、伝えるだけでなくて、何か解決に導けるような何か、活動を始めたいと頂上で決心をして、山を下りた。

 

鎌倉在住で、その後海岸のゴミ拾いを始めたり、NGO団体でお手伝いしたりと色々なことを始めたけれど、環境問題ってものすごく幅広い。自分一人何かやっても、これって意味があるんだろうかと悶々とした時期があった。

そんな時に出会ったのが、フェアトレード

 

 

※氷河に関しては、もう既に現時点で2020年になっており、今どうなっているのかなと思って調べてみたところ、減ってはいるもののまだ氷河はあるようです。

 

最新のものは2019年ですがわかりやすく写真を載せてくださっているページがありました↓

キリマンジャロ、氷河消滅は近い!? | KOUKI'S KILIMANJARO TOUR&INFORMATION

 

 

 

3. フェアトレードとエシカル消費

日本での普及と末吉さんの活動のはじまりについて

1990年、イギリスからSafia Minney(サフィア・ミニー)という女性が来日。当時日本にはオーガニックとかフェアトレードのものが売っているお店がほとんどなく、ないのであれば自分で作ってしまおう!と、東京でフェアトレードのブランドを立ち上げた。(元々フェアトレードが始まったのはイギリスと言われていて、そのはじまりは第二次世界大戦後くらいからだとか!)

 

そのブランドの名前が People Tree(ピープルツリー)。

日本では今最大のフェアトレードのブランド。チョコレートが人気。

→ ピープルツリーは有名かな?私もチョコレート、たまに買います!もらったりすることも結構多いので、みんな少しずつ意識してるのかなと嬉しく思ったり。

 

元々は「ファッションで世界を変える」というスローガンで立ち上げ、洋服から始まったブランド。末吉さんは当時からファッションが好きだったので、共感し、そこからどんどんのめり込んでいったという。

ただフェアトレードは限定的なものなので、2010年〜2011年くらいに「エシカル」という、もっと幅の広い、視点の広い考え方が(こちらもおそらくイギリスから)入ってきたことによって、フェアトレードからエシカルに活動をシフトし、今に至る。

 

そもそもフェアトレードとは?

フェアトレードは直訳すると、「公正な貿易」という意味。

私たち日本人が普段消費しているものの多くは途上国で作られている場合が多い(紅茶、コーヒー、バナナ、ナッツ、コットンetc.)。

 

作られている現場では、労働搾取、児童労働、環境汚染、環境破壊、生物多様性の損失に関わるようなこととかが問題となっている。

 

色々な原因があるけれど、一つはものづくりの現場においてそういうことが起きている。

そういうことが起こらないように、生産者が適正な給料を貰えて、安全な労働環境で働けて、家族共に計画的に長い目を持って暮らしていくことができ、最終的には彼らが自立できるような仕組みを整えることを応援する活動のことをフェアトレードという。

 

フェアトレードは認証制度があり、認証機関は複数。商品にはラベル(認証マーク)が付く

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販売されている商品の金額の中には生産者に渡すお金が含まれている(プレミアムと呼ぶ)ので、一般的なものに比べると少し値段が高くなる。ただある一定の金額が貯まると、生産者が暮らしている地域全体で民主的にどうやってそのお金を使うか考える(学校を作る、井戸を掘る、医療機関を立ち上げる、などインフラが主)。

 

生産者がちゃんとした給料をもらえるだけではなく、その地域全体のために繋がるお金が透明性を持って届けられる。間に誰も引き抜くことなく、私たちが払ったお金がきちんと生産者の元へ届き、有効に活用される。

 

それがフェアトレード!

 

 

4. サステナビリティとの関連性

こちらもここ数年よく聞く言葉。日本では去年あたりからいきなりよく聞くようになった気がします。SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)とか。

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 (落合陽一『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』p.8)

 

SDGsに関しては、会社の研修も受けたり、個人的にセミナーに行ったり本を読んだりしたことがあり、セミナーは、ニールズヤードの代表取締役梶原健二さんによる環境問題に関するものでした。実はこのブログにも何度か書こうとして途中で上手くまとめられずに下書きに残ったままという・・・(苦笑)。

 

セミナーの中で、こういう問題は考えれば考えるほどdepressing、と梶原さんもおっしゃっていましたが、果てしなくて、考えても結局自己満のような気がして、途方に暮れてくるんですよね。でもやはり、一人一人ができることをする、人に強制はしない、というメッセージがありました。

  

Podcastの中で末吉さんはこう話しています。

「持続可能な観点を持ってエシカルな世界を実現していかなければならない考え方と思っている。エシカルを実現するための一つの手段。というのも、フェアトレードのものはほとんどサステナビリティを実現している。地球の持続可能性にも貢献している。フェアトレードのものを日常的に消費するということは、それ自体サステナビリティを実現していることになる」。

 

例えば、リサイクルの洋服。

アメリカのアウトドアのメーカー、パタゴニアのフリースはリサイクルな素材を使用している。循環している、エシカルなブランドである、と捉えている。

 

伝統工芸も実はエシカル消費の一つ。伝統的な技術を支えていく、という意味で。(藍染め、着物のリメイクなど。)

 

こちらに関して、最近renacnatta(レナクナッタ)というブランドを知り、“西陣織でできた文化を纏うマスク“を購入し、使用しています。

 

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そのコンセプトとデザインに惹かれ、初めて布マスクを「欲しい!」と思いました。詳しくはここに書くと長いので、ブランドの代表を務めている大河内愛加さんのnoteをご覧ください。

文化を纏うマスクができました|大河内愛加|note

 

マスクから始まったわけではなく、元々スカートやピアス(イヤリング)、ウエディングドレスなどを取り扱っており、本当にどれも美しいデザイン。

 

レナクナッタのブランドHPはこちら↓

renacnatta レナクナッタ

 

買うときに特に意識したわけではなかったけれど、後で個人的にこれもエシカル消費に入るのかな、と思いました。 

 

 

5. 買う側は何を意識すれば良いのか? 

フェアトレード、エシカル消費にだんだん興味が湧いてきた!では、それはどこでどのようにして販売されているのか?

 

最近はいわゆるオーガニックスーパーといったところだけでなく、百貨店など小売店でもそういった商品を販売しているお店が増えてきました。

 

一つは、認証ラベルを目印に買い物をすること。

洋服だとオーガニックコットンのマーク(いくつか種類あり)。フェアトレードのコットンもあるそうです。

 

ただ本当に幅が広いので、自分が一番関心のある社会的な課題の中から、じゃあ自分はどんなエシカル消費ができるのかと考えてみるのが良い。

 

例えば・・・

アップサイクル

→ 元々あったものに付加価値をつけて新しいものを作る。

(リサイクルは元々あったものの形が見えなくなり、別のものを作るから少し違う。)

 

ファーを使わない

→ 動物福祉、これもエシカルに当たる。使わない選択をするだけでなく、エコファー(フェイクファー)を使うこともできる。もちろんあたたかさは違うかもしれないけど。

こちらは私もその背景を知ってから、恐ろしくて使えなくなりました。10代の頃とかにラビットファーかわいい!とか思っていた自分を恥じたい。知らない方はどうぞググって見てみてください・・・(閲覧注意、です)。

 

 

大事なことは、 

“My エシカルはYourエシカルと同じでなくて良い“ということ。

別に誰かと全く同じようなことをする必要はなくて、自分の興味のある分野、できることから少しずつやってみる。

 

 

 

6. そもそもなぜオーガニックコットンの方がいいのか?

これは私も個人的にすごく興味があったトピック。

なんとなく、オーガニックコットン=肌や環境にやさしい、というイメージは定着しているものの、背景をきちんとよく理解していなかったなと反省。

 

サロンやスパなどでも、オーガニックコットンを積極的に取り扱っているところは多いけれど、「なぜオーガニックなのか」をきちんと掘り下げて採用している、もしくはオーナーが理解していても他のスタッフまで共有できているところは意外と少ない気がします。

 

というのも、日本オーガニック協会によるとこんな記述がありました(!)。

収穫されるコットンそのものには、オーガニック綿でも普通の綿でも変わりはありません。
普通に栽培された綿でも、残留農薬はとても少ないので、収穫されたものから科学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは不可能です。

 

え、変わらないの?!?!と衝撃。

 

ではなぜ「良い」と言われるのか。

コットンは食べられない農作物と言われるくらい育てるのすごく大変で、当然たくさんの農薬、殺虫剤、除草剤、化学肥料を使う。そうすると今何が起きているのかというと、コットンを作っている人たちが、1年間で農薬などの被害で3万人亡くなっていると言われている。農薬などの被害によって健康被害で苦しんでいる人たちが約300万人いるとも。

 

作っている現場の人たちが実は一番苦しんでいて、作ってくれているのに使うのは私たち。そのことを知らないということは非常に危険なこと。

 

なので、オーガニックコットンは作っている人たちにとってやさしいということが一番

途上国でもコットンを多く作っていて、その中で識字率が低い。農薬の説明書が読めずに素手で撒いたり、マスクをしないて撒いたりして、その結果病気になってしまうことも。。。

 

それから環境にとっていいということ。農薬や除草剤が地中に入っていくとそこから排出される水が汚染されたり、土が硬く悪い土になっていく、そうすると新しく強い農薬を使わないと育たなくなっていくという悪循環が起きる。すごく難しい問題。

 

つまり、オーガニックコットンは生産者と環境に良いもの、ということ。

 

ではなぜ、オーガニックコットンの方がコストがかかる、大変だと言われるのか?

基準に定められた土壌作り、栽培方法も含め第三者機関から認証を受ける、そして栽培や収穫に人手を要し、その分の工賃が商品に上乗せされる。オーガニックコットンを栽培する環境をはじめに整えるだけでなく、それを維持していくのにも大変なコストと労力がかかっているようです。

 

収穫方法の違いについて、株式会社グンゼのこの図がとても分かりやすかったのでこちらに載せておきます↓

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昔たまたま見ていた何かのクイズ番組で、綿花の自給率がほぼ0%ということを知りました。なぜ国内で生産されなくなってしまったのか、今回のお話と照らし合わせていくと色々なことの辻褄が合ってきます。

 

買う側にとっては、もちろん敏感な肌や赤ちゃんなどには良いと言われる、ただほとんどの人は違いを感じないレベル。逆に買う時に高いので躊躇してしまうことも。

でもその背景をきちんと知ることで、少し高いけどオーガニックコットンにしてみようかなと消費者に思ってもらったり、農家さんの方に働きかけることでオーガニックに切り替えて行ってもらう、そうすることで生産量が増えると、将来的に価格が抑えられるかもしれない。

 

 

今の時代、お客様の立場ってパワフル。意見を伝えることは大事。

 

例えば大手スーパーチェーンのイオン。

今はフェアトレードの商品取り扱っていて、リーディングカンパニーとも言われている。

最初はたった一人の主婦が「社会に貢献できるようなフェアトレードのものをイオンでは売らないんですか?」と聞いたところから始まった。

企業は消費者の声を聞いている!

 

ヨーロッパではファストファッションのブランドのお店の前でボイコット活動。血塗られた洋服は買いたくない、と・・・。

 

イギリスにはprimarkというものすごい安いファストファッションのお店があって(H&Mよりも断然安い)、とりあえず洋服や雑貨など何か必要なものがあったらそこで揃えられる。少し売っているものは違うけど、日本の100圴のような存在で「primarkに行けば売ってるよ」というような会話がよく交わされる。もちろん100均のようなお店もいくつかあるのですが。

でもイギリスで出会った先生が、「途上国の労働環境がひどいから私は買わない」と言っていたのを今でも覚えています。

 

私は正直なところ買ってしまったことがあるし、今もそんなに多くはないけれど、ファストファッションのブランドで買ってしまうこともある。でもなるべく、できる限りそうでないものを選ぶようにしなければ、とこの件を勉強して改めて思い知らされました。でも他のブランドでも生産者まで追うってとても難しいこと。梶原さんの話ではないけれど、考えれば考えるほどdepressing。。。

 

なのでやはり、できるところから。

 

個人的には、生理用品は数年前からオーガニックコットンのものにしています。

余談ですが海外で生活していた頃、欧米の同い年くらいの女性はタンポンしか使わないんじゃないかというくらい「ナプキンはダサい」みたいなイメージもあって(多分ナプキンを使うなんて意味がわからないくらいに思っている人もいると思う)。生理用ショーツとかも売っているのかな?私は見たことない・・・。ナプキンを使っている子は私の知っている限り、アジア人かアジア系のバックグラウンドを持つ子のみ。でもタンポンについては結構怖い話も聞いたりするので、オーガニックが良いとかの話に限らず、なるべくナプキン派。デリケートな部分だからこそ、少しくらいお金をかけても良い部分かなと個人的には思います。他にも布ナプキンとか試したけどあまり続かず、結局今のところオーガニックコットンのナプキンに落ち着きました。ただ日本製のナプキンは性能も良いので、使用感で言えばそこまで変わらないかもしれない。海外は・・・。

(ちなみに私は化粧品や食べものなど何でもオーガニック絶対!というスタンスではありません。)

 

 

7. 作る側はどうしたらいいのか?

末吉さん曰く、「自分たちが作っている工程を全てチェックして、そのサプライチェーンの中に人や地球環境、地域社会に犠牲を生んでいないか、リスクがあるものではないか、一つ一つ確認して行かなければいけない。

今グローバルな大きな企業であればあるほど、そのサプライチェーン上でそういったリスクがあると法律に引っかかったりすることが出てきていて、犠牲を生んでいるような作り方はだんだんできなくなってきている。そういう時代に入ってきている。作っている企業はエシカルな考えを持って、背景をきちんと確認をし、それを消費者に伝えるということが大事だと思う。」

 

また、エシカルにつながるような新しいテクノロジーとして、インターネットやアプリを使って食品ロスをなくす、減らす、などのサービスも出てきている。

 

 

今、若い人たち(ミレニアル世代)が一番エシカルに関心を持っている層と言われている。

既に中学や高校の教科書でフェアトレードを学んでいて、今後2021年に中学、2022年に高校の教科書が新しくなる、その中にエシカルについて載ることが予定されている。

自分たちも何かしたい、という人たちは増えている。

 

実際に都内の高校生たちがエシカル消費のプロジェクトを行い、ネクタイをリサイクルショップからもらってきて、リメイクして学校で販売したところ、すぐに完売!エシカルについて知らなかった人たちにも伝わり、ソーシャルビジネスコンテストに出て優勝したというエピソードもあるそうです。

  

 

8. 末吉さんが想う「理想の世界」とは?

この問題は、一生続く課題。ライフワーク。

番組中、長谷川潤さんから末吉さんへの質問の中で、「(末吉さんが)一番すぐに見てみたい変化は?」というものがありました。それに対し、

「ちょっとハードルが高いけど、私たち消費者があんまり意識をしなくても手にとったものに認証マークがついていたり、何かしらに配慮された商品が手にできるお店が増えていること。」と答えています。

 

日本はエシカル消費において、北欧とかに比べると20〜25年遅れていると言われていて、消費者も探さないと商品がなかなか見つからない。

レジ袋に関しても、2020年5月現在、有料化やエコバッグを持参する人が少し増えてきたとはいえ、まだまだ(コロナの影響も色々あると言われていますが・・・)。

 

末吉さんがスウェーデンの環境ジャーナリストの方から聞いたところ、エシカル消費に関して言えば、イギリスや北欧が進んでいる。

スウェーデンでは、空港に着いて飛行機を降りて、街に移動するバスは全部生ゴミをエネルギーとした燃料で走っているとか。またあらゆるホテルが全部エシカルでサステナブル(食べるもの、リネンがオーガニック、電気が太陽光など。)。

 

リサイクルショップもたくさんあり(確かにイギリスには本当にたくさんのリサイクルショップがあります)、ハンバーガー店では一つのハンバーガーを作るのにどのくらい環境に負担がかかっているかという数字を出して販売しているお店もあるそう。

 

(ちょっと今、新型コロナウイルスのこともあり、リサイクルショップの在り方やエコバッグの使用方法など見直されているという声も聞きますが・・・)

 

日本は技術があるから、頑張れば環境大国になれる。

エシカル協会がなくなってもいいような世界を目指したい。それが当たり前の世界。人間だけが幸せな暮らしではなく、全ての地球上の生き物も含めて、尊厳を持って暮らしていける世の中。

 

「エシカル」って日本人にとっては少し難しい言葉。でも古くから日本人が大切にしてきた「思いやり」、「お互い様」、「もったいない」、「足るを知る」などそういう言葉、精神性がエシカルとイコールになる意味。日本は世界をリードできると思っている。少しでも意識すれば、そういった世界が実現できるんじゃないかと。

 

一人の100歩よりも100人の一歩の方が大きな力。

頑張ると続かない、自分(末吉さん)もエシカルな暮らし100%できていない。できるところからやっている。

 

見えないこと、人、ものに対して想像力を働かせて、想いを寄せる。思いやりの精神を持つことが大事。 

 

 

繰り返しになりますが、私もできることから少しずつ、行動したり、誰かに伝えたりしていきたいなと思ってこの文章を書きました。拙い文章ですが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

 

 

<その他参考文献> ※順不同

Home - 一般社団法人エシカル協会

消費者庁HPエシカル消費普及・啓発活動(動画あり)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/

サフィア・ミニー プロフィール | オーガニックコットン、フェアトレード・エシカルファッションの通販サイト。フェアトレードの【ピープルツリー】

オーガニックコットンとは - 日本オーガニックコットン協会

環境にやさしいオーガニックコットン 私たちの地球のために|着ごこち+プラス|GUNZE(グンゼ)

自給率ほぼ0%の「国産綿花」再興への道のり。新たな産業になるかを考えてみた。 | 今日のアトリエ by ファクトリエ

キリマンジャロの雪――、氷河減少の原因は地球温暖化? ~キリマンジャロ登山を楽しむ基礎知識~ YAMAYA - ヤマケイオンライン / 山と渓谷社

  

 

 

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