NYの人気セラピストが教える自分で心を手当てする方法
少し前ですが、こちらの本を読み終えました。
今回は心理学の本です。
元々は"EMOTIONAL FIRST AID: Healing Rejection, Guilt, Failure, and Other Everyday Hurts"という英語で書かれたものですが、私は日本語に翻訳されているものを読みました。
日本語のタイトルは『NYの人気セラピストが教える自分で心を手当てする方法』ということで、映画の邦題同様結構違うタイトル(笑)。
2014年(日本では2016年)に出版された少し古い本です。Amazonの評価だけみると、日本よりamazon.comの方の評価の方が高いかも。
著者はGuy Winch(ガイ・ウィンチ)さんという方で、TED TALKで話題になっていたみたいです!
「誰かに無視されて心がグサッと傷ついたとき、どうする?」
「大きな失敗をして落ち込んだら?」
「大事な人がいなくなってつらいとき、どうすればいい?」
私たちは体の不調をうまく手当てできるのに、なぜ心の不調になるとお手上げなのでしょう?
その答えは、心の手当ての方法を学んでこなかったからです。
ちなみにここでいう「体の不調」は、例えば風邪を引いたら
・暖かくしてよく眠る
・薬を飲む
など。
また転んで膝を擦りむいたら綺麗に洗って絆創膏を貼る、とかそういった内容です。
風邪を放置したら悪化して肺炎になってしまうかもしれない。
すり傷を放置したら、細菌が入って化膿するかもしれない。
このようなことは子どもでも幼いうちから学んでいること。
でも、心の痛みを感じたとき、どのようにケアをすればいいかその方法はあまり知られていません。習ってこなかったから。
人に話すとスッキリする、ということをたまに聞きますが最近の研究では、人に話すことで傷がいっそう深くなる場合もあるということが判明しているそうです。それを知らずに間違った手当てを続けていると、治るものも治らなくなってしまう・・・。
もちろん、専門の精神科医やカウンセラーに任せるのが一番ですが、この本では「多くの場合、それがベストの方法とは言い切れない、症状に比べてコストがかかりすぎるから」と言っています。それは軽い咳が出るたびに内科に行く必要がないのと同じだ、と彼は言っていました。ふむふむ。
心の痛みにも、シンプルな救急箱を用意しておくことが大切だ、と。
多くの体の痛みと同じように、放置してこじらせらばこじらせるほど、治療は長引き、困難になる。早めの応急処置は、痛みをやわらげるだけでなく、重い病気を予防するためにも大切なこと。
こちらの本は、様々なエピソードを交えながら、どのように痛みを和らげていくか、克服していくか、などが書かれていますが、もちろん、医師やカウンセラーの代わりになるものではありません。深刻な場合は専門家の助けを求めるべきかどうか判断するためのガイドラインも示されています。
私は自分のため、もそうですが心の勉強のため、と思ってこちらの本を読み始めました。
でも正直時々読むのが辛かったです。「早く次が読みたい!」となるわけではなく、ちょっと気分が重たくなったりもしました。
過去を思い出したり、考えたくないことを考えさせられたり。
「病んでいる」(という表現が正しいかはわかりませんが)わけではありません(笑)。でも大事なことだな、と思うのでページを読み進めていきました。
そんなに暗い本ではないのですが、時と場合によっては自分の過去や現状とリンクして読むのが辛い方もいるかもしれません。でも、何か心の痛みを抱えているときは、それとしっかり向き合うことって本当に勇気のいることだな、と考えさせられました。それだけでも十分大きな一歩だな、と。
日本には海外(と言っても欧米、先進国と比較して? になるかもしれませんが)と違ってカウンセラー、ドクターに話を聞いて解決してもらう、という文化やシステムがあまりないと言われています。よく海外、アメリカの映画やドラマを見ているとカウンセラーが出てきますが実際に日本の一般的な家庭でプロのカウンセリングを受ける人はあまりいない。
でも大きなストレスや、なんだかわからない心の不調って誰にでも訪れる時期がある。今は元気でも、その時のためにいくつか解決法のサンプルや対処法を知っておく、というのは重要だなと思います。
20代頃までに読んでいたかったなと思う本。でも歳を重ねるとまた違う気づきがあるのかも。
日本語の字幕があるものが見つからなかったのですが、こちらはGuy Winchさんの有名なTED、YouTubeに上がっていたので一応載せておきます。
How to practice emotional first aid | Guy Winch
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