ルームメイトとのチョコレート事件
あれは、私がまだ乗船して一か月もたっていないある日。
イギリス人のルームメイト、Kちゃん(スパでパーソナルトレイナー又はフィットネスインストラクターともいう、の女の子)がいきなり、10ドル札を渡してきました。
Kちゃん:「あなたに謝らなければいけないことがある。これを受け取って!!!!!」
私:「?!?!?!?!え?!何?!何で?!何でかわからないのに受け取れないよ!!!」
Kちゃん:「ごめん・・・・・。実は・・・・・あなたのチョコレートを食べちゃったんだ・・・。本当にごめん!」
私:「え?何だそんなこと?てかあれ食べかけだし、それくらい全然いいよ!むしろあれ食べかけだよ?食べかけなんかでよかったの?とにかくこの10ドルはそんなことじゃ受け取れないって!!!(笑)」
(そう、あれは頂き物で、キスチョコの特大サイズ。とても一回じゃ食べきれないので食べかけを取っておいたのです)
Kちゃん:「いいから受け取って!」
私:「いやいやいやいや!だめだって!そんなことでこんなに受け取れないってば!」
Kちゃん:「いいから!」
私:「だめだめ!」
×3回くらい(笑)
Kちゃん:10ドルを私のベッドに置く
私:Kちゃんのベッドに戻す
Kちゃん:「受け取って!」とまた私のベッドに置く
私:「う~ん、じゃぁせめて1ドルとかで!」
Kちゃん:「これしかないから!」
私:「じゃぁ、くずしてからでいいよ、いつでも!」
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Kちゃん:10ドル札を勝手に私のベッドに内緒で置く
私:Kちゃんのベッドに内緒で戻しておく
Kちゃん:いつの間にか私の引き出しの中に入れてた(一日後くらいに気付く)
私:なんか、もう永遠に終わらない気がするからもういっか、もらっておこう。何か今度奢ってあげればいっか。
ということでひと段落(笑)。
数週間後。
クリスマスでやるシークレットサンタというプレゼント交換をスパでやったときに、私がいただいた物のひとつがチョコレートでした。
今度は、特大サイズではなくパックに入ったファミリーサイズ。小さいチョコがたくさん入っているやつです。
ある時朝起きるとそのパックの袋とお菓子の包み紙が数枚床に転がってました。
ルームメイトのKちゃんはもう仕事に出た後。
私は、あれ?私こんなとこに置いてたっけ?ん、まだこのチョコ食べてない気が・・・あ、もしかしてKちゃんまた食べたのかな?(笑)でもさすがにあのチョコ一晩で全部食べきれるわけないしなぁ。と思いつつも朝で仕事の準備もあるしそんなに気にもとめず仕事に向かいました。
その日の夜・・・
またものすごい勢いで謝られ、Kちゃんはこう言いました。
Kちゃん:「私、実は酔っぱらうとその辺にあるものを何でも食べちゃうんだ。全く覚えてないんだけど・・・。地元で仲良い友達はみんな、Kから食べ物を隠せー!っていつも言ってるぐらい」
と。
私:「えー!覚えてないの?まぁでもチョコくらい別にいいって!もともとシェアしようと思ってたし。あんなにたくさんあったから。で、残りのチョコどこにあるの?」
Kちゃん:「残り?全部食べちゃったよ!」
私:「え?!?!?!あんなに?!夜中に一人で?!」
Kちゃん:「そうだよ!だからあのときお金を渡して自分を戒めるようにしたんだけど、どうやらまたやってしまったみたいだ・・・でも本当に覚えてなくて。あぁほんとにごめん。」
ぅり~ありぃ~?(REALLY?????)
って感じでした(笑)。
覚えてないのもすごいけど、あんなにたくさんのチョコを私が寝ている間の夜中に一人で食べれちゃうっていうのがすごい!
しかもフィットネスのインストラクターなのに!(笑)
私も別にそんなことで怒る心の狭い人間でもないので、別に気にせず、むしろ面白くて、それはそれで受け止めました。
でもKちゃんにも忠告され、それからは食べ物はなるべく部屋に置かない、置くなら隠すというルールに従いました。
Kちゃんはフィットネスなので、夜中に食べて太ったら大変だから!と訴えられたくらい!(なんか食べ物を見えるところに置いた私が悪者みたい・・・笑)
でもそれ以外は、特に問題もなく、きれい好きで優しい普通の良い子でした♪
食べ物にものすごく執着心がある子はKちゃんとはシェアできないかもしれませんが(笑)。
いや~でも部屋をシェアすると、色んな文化の違いや価値観の違いとかがわかって、面白いです。良い経験!
日本人同士だと気になってしまう些細なことも、国籍が違うと受け入れられることも結構多いんですよね。
以上、シップライフのそんな珍事件でした。