an’s diary ⚓︎

イギリスセラピー留学を経て、豪華客船で働く船上スパセラピストへ。海外生活の話や旅日記、美容・健康情報などを綴っています。

乳がんかも、と検診に行った話

職業柄ということもあり、ここ数年は特に健康と美容について、意識している方だとは思います。

 

乳がんについて意識することもあり、一応セルフチェックは度々行っていました。

 

ある朝着替えているときに鏡を見ると、「あれ?」と左胸の内側、上部に違和感。しこりのような、明らかに右には見えない小さな膨らみがあるように見えました。

 

角度を変えてみる。

やっぱりある。

 

 

どきん。

 

一瞬血の気が引いたというか、「もしかして」「どうしよう」「なぜ」と色んな感情が溢れてきました。

 

とりあえず、もう一日おいてみようか。一時的な腫れかもしれないし。

 

次の日も鏡を見て、触って、やっぱりある。

 

ネットで調べてみると、乳がんが発生しやすい場所で一番多いのは外側の上の方(全体の53%)ということが書いてありました。内側の上はその次(19%)。

乳がんの基礎知識 | 日本対がん協会

 

もちろん割合なので、違うところにもできる可能性はある。

 

念のため、病院でちゃんと診てもらおうと検診の予約を取りました。

 

急に調べるのが少し億劫になる自分がいることに気づきました。

やっぱり、人は嫌なことから目を背けたい、という心理があるのだな、と。

 

そして、他にも色々なことを考えました。

 

もし私に子供がいたら、

シングルマザーだったら、

介護をしている親族がいたら、、、

 

など様々な方のシチュエーションについても。

もし乳がんで、治療が必要で、もしくは進行が進んでしまっているものだったら、どんな気持ちなんだろうか。すぐに病院に行ける状況なんだろうか、などたくさんのことを頭の中でぐるぐる考えました。

 

まず第一に、妹のことが浮かびました。

私の妹は3人の小さな子供がいて、歯医者さんや皮膚科に行くのもなかなか時間が取れない、と言います。美容院にもなかなか行けず、いつも自分のことは後回し。

たまに私が代わりに面倒をみたりするのですが、本当に子育てって大変だなぁと思うことがたくさん。私自身子供がいないので、妹のおかげで子育てってどういうものか、ただ「大変」と想像だけでなく実際に関わってみると気づきも多く、イメージしやすくなりました。

結構本気のつきっきりで手伝う時期もあったのですが、そのときは「美容とか何?」という感じ(笑)。顔のスキンケアはなんとか死守しましたが、一瞬で終わらせなきゃだしボディはもういっか、と諦めました。子育てしている人とそうでない人(私)では同じ時間の使い方はできないと、身をもって実感。食事・睡眠・適度な運動!というけれど、睡眠7時間とか無理に決まってるじゃん、など。。。

 

もちろん子供の年齢によって子育ての大変さの内容も変わるだろうし、私がまだまだ知らない世界も多いと思う。でも、特に小さい子供がいると、自分のことなんて後回し。まさか自分が乳がんだなんて思わないかもしれないし、気づかないかもしれない。しこり?と思っても病院に行くのも後回し、忙しさに埋もれて、最悪の場合手遅れになってしまうかもしれない。

 

もし子供がいて、乳がんと診断されたら、本当にどうしていいかわからない恐怖を感じたと思う。妹にもちゃんと「気をつけてね」と言わなきゃ、と思いました。

 

その次に私が一番考えたというかショックだったのは「え、こんなに気を付けているのに?!」ということでした。

 

意味ないじゃない。今までのは何だったの?と。

 

こんなに身体について、健康についてを学び、(拙い文章ですが)発信しているのに、お客様にもお伝えしているのに、私が病気になってしまったなんてことになったら、なんて情けないことなの、と。

 

 

結果的に、病院に行って検査をしてもらい、一応癌の疑いはないということが分かったのですが、あのとき自分自身に対して一番「どうしよう・・・」と思った内容が「自分が癌で死んでしまうかもしれない」ではなく、「情けない」だったので、職業病というか、なんだか考えるものがありました。

 

 

日本における乳がん検診の受診率

一般的に日本の乳がん検診は、40歳以上が2年に1回、地方自治体から案内が来て、自己負担金が少し安く受けられると聞いています(子宮頸がん検診は20歳以上)。

乳がんの検診について | 日本対がん協会

 

では実際に、乳がん検診を受けている割合はどのくらいなんだろう?と思って調べてみました。

 

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日本のがん検診データ|知っておきたいがん検診

 

このグラフによると、私の年齢、30〜39歳の受診率は約25%程度。

 

ちなみに2019年(おそらくこれが出ているもので一番最新?)の40〜69歳は50%には満たないものの、全国で47.4%というデータもありました↓

がん検診受診率:[国立がん研究センター がん登録・統計]

 

これは、諸外国に比べて低い受診率とも聞きます。

 

検診を受けない理由としては・・・

・マンモグラフィって痛いんでしょ?

・恥ずかしい

・面倒くさい

・時間がない

・行かなきゃって思うけどなんとなく行けていない(後回し)

・お金がかかる

 

など様々な理由があるようですが、私も自分自身しこりのようなものを見つけなければ、40歳になるまでにまぁ一度くらい受けておけばいいかな?という程度に思っていました。

そして自費だとものすごい高くなってしまう印象を持っていた、というのもあります。

 

実際に受けた内容・感想

結果的に私は問診、触診、マンモグラフィ、超音波検査を受けました。乳がん専門のクリニックが割と近くにあったので、そちらに伺いました。

 

マンモグラフィは痛いと聞くから嫌だなぁと思っていましたが、思ったほど痛くなかったです(全く痛くないわけじゃないけども)。それよりも、撮影する時に意外と重要な、手の位置やら角度やら、力が入ってしまったり指示に従うのが少し難しかったです。でも担当の方はとても親切だったので、気持ち的には楽に受けることができました。感謝です。

 

超音波は別に痛みもなく、先生もとても丁寧でした。

 

結果的に問題なさそうで一応一安心。

ではあれはなんだったの、と思いましたが別にしこりでもないみたい。

生理周期などでリンパ節が腫れることがあるのでそれかも、とおっしゃっていましたが、その割には大体いつもあり、位置的に骨?とも思いましたが右には見当たらないのでちょっと謎です。

調べてみましたがなかなかわからず・・・。とりあえずセカンドオピニオンを必要とするほどでもないかなと思ったので様子見にすることにしました。

 

とりあえず、もし「あれ?」と思うことがあったら、乳がんに限らず心配な場合は、検診などは絶対に行った方がいいと思うことは確かです。

 

 

検査にかかった費用

初診料、超音波検査、マンモグラフィなどで合計3,600円でした。保険適用3割負担です。

思っていたより全然安く済みました。ちゃんと調べるって大事。

 

 

その他のデータ

国立がん研究センターのデータをみると、

「女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占めるが、高齢になるほどその割合は減少し、消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加する」と記載があります。40歳前後は癌に関わらず、この辺りの不具合は本当によく起こるもの。決して他人事ではありません。

 

最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]

乳がん 基礎知識:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 

また、生涯でがんに罹患する確率は2人に1人と言われていますが、乳がんは、女性で9人に1人だそうです。ちなみに男性でもごく稀ではありますが、可能性はあるそうです。

 

では、いかにして予防していくのか?

こちらの記事がやはりとても参考になりました。

科学的根拠に基づくがん予防:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 

 

そして、高尾美穂先生というメディアでも有名な専門医の方が割と最近、stand.fmという音声メディアで乳がんについて少しお話をされていました。

stand.fm

 

 

 

ここまで読んでくださった方、手遅れになる前に日々のセルフチェック、そして「あれ?」と思ったら すぐに検診に行く、など無理のない範囲でぜひ気をつけてみてください。

 

忙しいとね、絶対後回しにしちゃう。

そして私と同じように、嫌なことは目を背けたくなる方もいるかもしれない。考えないようにしようと。でもそれは自然なことだとも思います。

 

また検診に行って異常はないと言われたのに、結果的に癌になってしまった・・・という方もいます。それでもそういう方々は前向きに生きようと、「検診に行って」と発信してくださっている。

 

つい先日、ドイツの友人のお母様が癌で亡くなったと聞きました。

コロナ禍で、色々思うことも多くあると思います。まだ若いのに、本当に無念。彼女とはとても親しかったので、考えると本当に涙が出てくるくらい悲しいです。

 

もし検診がどういうものか、あまり考えたことなかったかもな、という方もいるかもしれないと思い書いてみました。

 

検診は怖くない。ちょっと調べて予約して行くだけ!

何かあった時の方が怖いので、迷ったら行くべし!

そしてセルフチェックも忘れずに。

 

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