an’s diary ⚓︎

イギリスセラピー留学を経て、豪華客船で働く船上スパセラピストへ。海外生活の話や旅日記、美容・健康情報などを綴っています。

恥ずかしい!日本人団体客の乗船

先日のマツコの知らない世界でもあったように、豪華客船の旅がどんどん身近になってきて嬉しい限りです。

 

私のいた船にも、7日間のカリブ海クルーズにて、日本人団体客が、100人以上乗船したことが一度だけありました(!)。

 

外国人にとって、日本人はお金持ちのイメージがまだあるようで、何人かのクルーから日本人がたくさん乗るの楽しみだなぁ~と言われたりもしましたが、このクルーズはある旅行会社さんが出した、航空券込みでマイアミ発着一人30万円くらいとすごくお得なクルーズ!だったようです。

 

というわけで、富裕層ばかりの日本人乗客ではなく、私のような普通の金銭感覚を持った方々も乗っていらっしゃいました。

 

 

でも・・・

ちょっと!お客様!

 

ということがたくさん起こりました(笑)。

 

その時私が乗っていたのはアメリカ人が大多数を占めるカジュアルクラスのクルーズ船。

堅苦しいしきたりなど特になく、フォーマルナイト(盛装日)でもTシャツビーサンのお客様もいるような船でしたので、船について勉強というか予習というか、別にしないでもそこまで困ることはない、と思います。

 でも、やはりそこは日本ではないので、文化は違うのです。

 

 

そのとき船に日本人クルーは二人。

一人はゲストサービス(ホテルのフロント係のようなポジション)の、女性の方。

もう一人は私、スパセラピスト。

 

もちろん、添乗員さんが数名付いていらっしゃいましたが、ゲストサービスの方は本当に忙しくされてました。船内で使える自分用の携帯を特別に持ち、なりっぱなしだったそうです。 

 

で、何が恥ずかしかったのかというと・・・

 

 

事件①ギフトショップで値切る!!!

 

え!って感じですよね?

船の中のギフトショップ、お菓子やら香水やら、船限定のグッズやら、衣類やバッグから、ロレックスなどのブランドものの時計やアクセサリーなど、色々売ってます。

 

そこで何かはわかりませんが、値切っていた人が何人かいたそうです。

 

 

 

事件②約束の時間通りに来ない!!!

 

・・・日本人って、結構時間通りに来ますよね?

遅れても、遅れると連絡したり、ほんの少しだったり、という文化が基本でしたよね?

 

世界の多くの方が日本人についてPunctualだ、というイメージを持っていると聞きます。

私もそれが事実だと体感して思っておりました。

 

ある晩、ギフトショップマネージャー(イギリス人)が一人の添乗員さんと〇時にギフトショップで、と待ち合わせされておりました。

何分、何十分、何時間待っても来ない。

その間携帯に連絡するも、なかなか出ない。結局来ず・・・?

 

閉店後のガラスをドンドンと叩く音がする。

 

その添乗員が何食わぬ顔をしてやってきた!

閉店後は困ります、とマネージャーが言うと、

私は忙しいんだから閉店後じゃないと来れないのと言う。もちろん謝らず!

 

 

それだけでは終わらず!!!!!

 

その次の日の夜。

 

スパマネージャーから、私も日本人ということで、その添乗員さんがまたギフトショップマネージャーと打ち合わせするのに来るというので、スパも日本人のお客様取り込みのためにちょっと話してきて、と言われ、ギフトショップへ向かう。

 

約束の時間から1時間待っても来ず。

そのときに、ギフトショップマネージャーから昨日も来なかったから多分来ないと思うよ、と上の話をされたのですが、日本人が、ましてや添乗員さんがそんなことするなんて、と半信半疑でした。スパマネージャーにもう時間遅いから帰りなさい、と言われたものの、同じ日本人としてなぜ?!という気持ちが大きく、残業代とか特に出ませんが待ってました。でも、

 

来ない!

 

その日も閉店後に来たとのこと。

なんなの!!!

 

英語は堪能で、ベテラン添乗員さんとのことでしたが・・・。

 

お客様と添乗員さんは違う、と思います。

お客様のわがままはあったとしても、添乗員さんはお客様と船や現地を繋ぐ役目、ですよね?

仕事ですよね?

 

 

 

事件③ロッカーキーを占領!!!

 

スパにはサウナやスチームルーム、ジャグジーなどが無料で使用できる施設があり(船による)、タダに弱い日本人(まぁみんなタダ好きだけど)は毎日通いつめてました。

その頃私がいた船は、更衣室のロッカーを使用するのにロッカーキーをルームキーと交換してお渡しし、管理しておりました。そこまで大きなスパではなかったので、ロッカーの数も限られてます。いつもは満員になることはほとんどないのに、この日本人団体が乗船したときは毎日満員!ロッカーキーが足りない!日本人がどんどんやってきて、ロッカーキーを占領!サウナを占領!

 

しまいにはお客様同士で時間を順番に割り当て、ロッカーキーを勝手に貸し借りされていたようでした。

おかげでロッカーキーが紛失!!!

スパマネージャーに咎められたのは私です。

 

客船旅行のもとを取ろうと必死になる気持ちはわかるのですが、ロッカーキーが足りなくなってしまったことに対してお怒りになられたり、更衣室を占領して溜まり場のようにされるのはやめていただきたい。しかも日本人が働いてなかったらこういう人って文句言わないのよね。日本語通じる!と思うとこれでもか!ってばかり文句を言い始める。

サービス業あるあるだと思いますが、日本人はほんとにクレームが多いんです。

 

 

 

事件④更衣室で全裸!!!

 

更衣室繋がりです。

日本人は、温泉文化があるので、人前で全裸になることなんて、結構へっちゃらですよね。特に、歳を取れば取るほど恥じらいがなくなる(笑)。

 

これはおそらく女性だけだと思いますが、女性更衣室で着替えをするとき、おばさまたちがタオルで隠すことなく全裸になって、休んでらっしゃいました!おそらく涼んでいたんでしょうか。

 

日本の文化では、アンダーヘアの処理はしないのがまだ一般的。でも欧米人はします。

スパの子たちは何度もここの更衣室内を通るので、目のやり場に困ったそうです(笑)。

全裸でいること、というよりも、ジャングル!!!ということに衝撃を受けたそうです(笑)。

 

これは文化の違いなので仕方ないですが、船の上では一応異国。

外国ではせめてタオルで隠したり、相手の文化を尊重することも大事です。

 

 

 

事件⑤マッサージ中のドアを勝手に開ける!!!

 

トリートメントルームは、だいたい静かで少し隔離された場所にあるのですか、数部屋だけトリートメントを受けないお客様も通る場所にあるものもありました。でも、その部屋には

Massage in Progressといったようなサインが貼ってありました。

 

これが貼ってあったら、普通ドアを開けません!

でも、彼らは開けたのです!しかも、開けて、5秒くらいじーーーーーっと中を見つめ、セラピストと目が合い続けたそうです。その後このセラピストから私にクレームが来て、日本語で臨時に

「マッサージ中のため、お静かにお願いします」などサインを貼りました。

 

 

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 (文字抜けちゃってるけど、KEEP CALM AND QUIET MASSAGE IN PROGRESS!ね)

 

 

まぁまだ細かいことはたくさんあったのですが、事件としてこちらで紹介するのはここまでにします。

 

一部のクルーからはこの日本人団体客はSo Rude!!!!!と言われてました。

悲しいです。

 

クルーは、有り難いことにゲストサービスの方と私には良いイメージを持ってくださっていたようで、君たちはいい人だって知っているから、日本人に対するイメージは変わらないよ、と言ってくださいましたが・・・。

 

 

私はスパにいたのでスパのことがメインになってしまいますが、スパチームはみんな衝撃を受けてましたし、ゲストサービスの方と、本当に恥ずかしい!と何度も賛同し合いました。

 

でも、もちろん、そういった悪いイメージばかりではなく、温かい方々にもたくさん出会いましたし、フォーマルナイトでは着物をお召しになられてたくさんの外国人からお写真をお願いされている方もいました。

英語がほとんどわからないのにちょっとセクシー系のイベントで大胆に参戦している若い女性の方もいて刺激をもらったり。

Rudeじゃない日本人も、たくさんいらっしゃいました。

 

 

最後に、日本人は高いサービスに慣れ過ぎているせいか、ものすごく要求が多いと有名です。ホテルなどで電話をかける頻度がものすごく高いのが日本人だとか!

私も、(前職の影響か)サービスにはうるさいので、その気持ちすごくわかりますが、「クレームする日本人に対するクレームエピソード」を聞いたりするので、気を付けなければな、と思っています(笑)。

郷に入っては郷に従えWhen in Rome, do as the Romans do.又はIf you can't beat them, join them.)ではないですが、

自分たちのルールが絶対正しい、という考えは捨てて、現地の文化や人々を尊重する気持ちも大事にしなくてはなぁ、と思います。