ここ最近のあれこれ
サロンのお知らせも含みます。
インスタのストーリーにてお知らせしていましたが、先日船に戻っておりました。
が、このご時世ということもあり、クルーズもキャンセル、すぐに降りることになりました。
もう家に着いており、乗船前、乗船後含め何度かPCR検査を受けましたが結果は全て陰性です。乗船期間中船内からも陽性者は出ておりません。というか私が乗船中は既に運航休止中だった為お客様はご乗船されていませんでした。
残念ですが仕方ないですね。
「船に戻るので世田谷のサロンの受付は一旦休止しております」というご案内をしておりましたが結局またすぐに陸に戻ることになり、サロンの営業を再開しようか少し悩みました。ただ東京は緊急事態宣言が出ていることもあり、営業再開はもう少し状況をみてからにしようと思います。
判断が難しいところですが・・・。
また、次回の乗船は7月頃の予定ですが、はっきりとしたことはまだ未定です。とりあえず今は家のことや自分の勉強など、できる限りのことを精一杯やりたいと思います。
せっかく来てくださった皆さまに、定期的なトリートメントのご案内ができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。
実は、こういうこともあるのではないか、と大々的に「プライベートサロンをはじめました!」というご案内をするかしないか悩んだ時期がありました。
そもそも、いつでも開いているスタイルではないサロンに需要はあるのか?という問題。趣味でやっているんでしょ?小銭稼ぎでしょ?と思われても仕方がないことだな、と思います。
ただ宣伝をしていなかった時期にも関わらず、「受けたい」「どこのサロンに行けば会えますか?」とお問い合わせをしてくださる方が少なからずいらっしゃり、その方々に勇気をもらいました。本当にありがたいことです!ブログをやっていてよかったなと思いました。
そういった方々に、きちんと(誰もが見える料金表などで)料金を提示せずご案内するのも失礼だし、ちゃんと開業届を出し確定申告もしているので、「ちゃんとやっています」という意味も兼ねてブログやインスタにお知らせを出した次第です。
不定期にオープンすることでお客様や他者からどう見られるか、というリスクはビジネス関係の勉強を少ししたときにあまりお勧めしない、と学びました。ただの趣味や小銭稼ぎに見えるかもしれない、などの理由です。なのでそのリスクについては重々承知の上でした。
好きな仕事なので、趣味といえば趣味かもしれない。でも実際のところ、すごく真剣にやっています、と胸を張って言えます。もちろん完璧とはほど遠いだろうし、評価は他人が決めるもの。ただ来てくださった方には、私がそのときできる最大限のことをしているつもりです。決して遊びでやっているわけではなく、真剣に向き合っているという言い方のほうが正しいかもしれません。
(そして正直なところサロンスペースのレンタル料と商材代、交通費などを引くと私の手元に残るのは決して大きな金額ではないというのが現実です。ギリギリのラインで、シンプルな価格帯にしたいということもあり料金は決めました。)
本当だったらいつでも行ける、お客様に寄り添うスタイルのサロンにしたいのが理想なのですが、今のところその点も含めてご理解いただいている方に通っていただけているというのが現実です。
まだまだ試行錯誤中なのですが、いつかまた準備ができたら再オープンします。そのときは、またブログやインスタにてお知らせいたします。
早く皆さまが安心してトリートメントを受けることができ、純粋に人との会話や団欒を楽しめる日が訪れることを祈るばかりです。
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皮膚の秘密
『皮膚の秘密』というとても興味深い本を読みました。
オリジナルはドイツにて、2016年に出版された本ですが、日本では今年(2021年)の3月に発売されたばかり。
ヤエル・アドラーさんというドイツ人女性の皮膚科医、性病科医の先生が著者です。ドイツの有力紙「シュピーゲル」のベストセラーリストでナンバーワンに輝き、これまでに20ヶ国語に翻訳されています。
帯に書かれたこの言葉。
最大の臓器が、身体の心の内を映し出す
スキンケア、肌の調子を整える、と聞くと「何の化粧品を使おう?」と思いがちですが、やはり内面のケアも大事。どんなに良い化粧品や美顔器を使っていても、美容治療を受けても、生活習慣の影響は大きい気がします(もちろん遺伝や元々の体質なども関係しますが)。
ということで、この本はすごく気になっていました!
こちらが目次↓
実際に読んでみて、どの章も面白かったのですが予想以上に「香り」、「におい」に関する記述も多かったこと。
当たり前といえば当たり前なのですが、体臭は、皮膚の構造で勉強すると必ず出てくる、汗腺とアポクリン腺が関わっている。
そして、よくある話だと、好きな人、魅力的に感じる人のにおいと嫌いな人のにおいって何が違うんだろう?とか。そんなことについても触れられていました。また、昔は良いと思っていたパートナーのにおいが、どうして今は心地よく感じないのか、、、
そういえば、この本にも書いていましたがどうして実のお父さんのにおいは(娘からすると)臭いと思うのか?問題(笑)。特に臭くなくても、魅力的には感じないはずです、それはなぜなのか。
それにはちゃんと理由があり、私たち人間は、本能的に自分の遺伝子と似過ぎず、異なり過ぎでもいない免疫系マーカーを持つ人間をパートナーに選んでいて、近親相姦はこのような形で自然に予防されているんだとか。もちろんにおいだけでなく、パートナー選びは性格や容姿も(条件も?)要素として関わってきますが、こういった嗅覚に関するデータも本当に興味深いです。
あと面白かったのは、サウナの利用について。著者のアドラー先生は、サウナに入るときは必ずスリッパを履いて行き、素足では絶対に床やベンチに触れない!と決めているそうです。
気候や地域によりだいぶ差はあるようですが、統計によると2〜3人に一人がウイルス性イボまたは水虫に悩まされていて、最も感染しやすい場所はホテルのカーペットの上と公共のシャワーとプール(特にスプリングボードと更衣室)とサウナと書いてありました。
筋金入りのサウナ愛好家は、サウナに入ると足裏の血行が良くなって免疫力が高まり、細菌や真菌に感染することはない、と反論し、実際にそういった説もあるようなのですが、自分が行っているサウナで、実は隣の人が水虫だった、と聞いたら嫌ですよね。。。しかも水虫っていかにも、というものだけでなくこれも水虫の一種なの?!ということもあるので本人も気づいていないかもしれません。
私はサウナに行く習慣はあまりないので、ホテルのカーペットの方が気になりました。靴下とかスリッパちゃんと徹底しよう。。。
ただこの本はドイツで書かれた本ということと、ヨーロッパの生活や一般常識をもとに書かれている部分もあるのかな、と思うので、日本だとどうなのか、日本人だとどうなのか、などそこまで追えない部分もありました。この章に限らず。
また白人の間で深刻な問題となっている、皮膚がんについても多く記載がありました。皮膚タイプによって、日焼けの症状や日光の許容量・時間も違うので、気をつけないといけません。
紫外線による肌老化、光老化についても昨今日本ではたびたび話題になっていると思いますが、意外とSNSやネット上だけだったり。今はマスクをしているから大丈夫、と思っている人も少なくないと聞いて驚きました。
私は地黒ですが、割と若い頃から「シミになったら困るから」という理由で日焼け止めは結構重要視していました。周りに「意味ないよ」と言われながらも「いいの!」と強気に?やってきて良かったです。これがシミだけでなく、シワやたるみの原因にもなるなんて、10代の頃の私は多分ほとんど理解していなかったと思います。
でも多分十分ではなかった部分もあるし、顔はまだしも、腕や脚はサボったことも多く少しずつサボったサインが出始めてきています・・・。反省。
海外で働いていた頃、様々な人種や国籍、年齢のお客様を担当しましたが、「日光大好き!」の白人のお客様の肌はこういったデータが嘘ではない、ということを私に思い出させてくれます。
50〜60代の、水分が本当にない、どこに行ってしまった?状態のカサカサ乾燥肌の方、たまにいらっしゃいます。深いシワも刻まれていました。全然商材やオイルが浸透しません。
20代で若く美しい、透き通ってハリのある肌を持っていた元同僚たち、30代手前あたりから一気に老け込んでしまいました。
フェイシャル、スキンケアのスペシャリスト!と言いながらガンガン日焼けしていた彼女たち。。。なぜ日焼け止めを塗らないのか、と思っていたけど最近ようやくわかってきた子もいるようです。
反対に、あの頃から徹底的に日焼け対策をしていた数人の元同僚(少数)は、相変わらず美しい肌であまり大きく老け込んだ様子はないので、紫外線対策って本当に重要だな、と実感すると同時に「みんな、色々とリアルな実験データをありがとう」という気持ちもあります。
老化への影響だけならまだしも、皮膚がんなど病気につながってしまうと、話はもっと深刻になってしまう。やはり体は正直に反応してくれるので(日焼け後の赤く熱を持った肌を、友人たちは痛くて辛そうにしながらもちょっと自慢げに見せてきてましたが)、体の声を聞く、耳を傾ける、ということは大事だなと思います。
他にも、知らなかったことや、知っていると思っていたけど理解が浅かったなと思うこと、自分が今まで正しいと思っていたことと反対のことが書かれていたり、色々と考えさせられる本でした。
ユーモアや皮肉あり、時に楽しく、時にちょっと難しく、と一度読んだだけでは全て噛み砕けないくらいボリュームたっぷりの内容!結構分厚い本です。皮膚や健康・美容に関してオタクな人、マニアックな人じゃないと全部は読めないかも(笑)。
え、そうなの?!そうだったの???
ほぇ〜!
と思いながら読みふけり、最終的に付箋だらけになりました(笑)。
一度読んだだけでは、私の頭では残念ながら消化しきれず、自分の知識にしきれなかった部分も多くあるので、またいつか、折を見て再読しようと思います。
セラピストや健康オタクな人は絶対好きな本だと思います!好きな章だけ読むのもいいかも。日本人なので日本人の先生が書かれた本が一番すんなりと理解しやすく良いのかもしれないけれど、海外、国際的なものもたまに触れるとやはり視野が広がります。
そしていつも、外国の本は翻訳も大きく影響すると思います。今回翻訳されたのは岡本朋子さんという方で、訳注など、日本人にもなるべくわかりやすいように解説がされていて、そちらも好印象でした。
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自宅で本格的な抹茶ラテ♪
インスタにも載せたのですが、先日こちらを買いました↓
抹茶。大好きです。
私はたまたま伊藤園の店舗に立ち寄ったので、伊藤園さんのもの。
種類がいくつかあって、その中でも人気で使いやすい、真ん中のランク?濃さ?というようにお店の方がおっしゃっていました。
ちょっとまだお茶や抹茶について私は全然素人で、よくわかっていない部分もあるので違っていたらすみません。
一応HPを拝見したら、抹茶だけでもたくさん種類がありました。
TEA SHOP ITOEN|抹茶|日本茶・中国茶・紅茶の茶葉専門通販サイト
元々緑茶、抹茶はテアニンと茶カテキンという成分が含まれていることから認知症予防に(※下記URLに詳細あり)、と注目されていますが、割と最近伊藤園さんから出しているスティックタイプで個包装になっているものも勧められました。
TEA SHOP ITOEN|お~いお茶 お抹茶POWDER(1.7g×32本): 抹茶|日本茶・中国茶・紅茶の茶葉専門通販サイト
今回はなんとなく写真にあげたタイプの方にしましたが、先日何気なくつけていたテレビのニュース番組でもこのスティックタイプの方が取り上げられていました!最近注目されているのかな?
私が何度かブログにも書いているエリカ・アンギャルさんも以前から緑茶のパワーにとても注目し、本や講演などでよく勧められています。
効果ももちろん大事ですが、私は単に味がとても好きなので、たまに抹茶や抹茶ラテが飲みたくなる。カフェなどの抹茶ラテは美味しいけれど、シロップに甘みが加えられているものばかりだし、市販されている多くも砂糖入りばかり。味の薄い、砂糖入りのパウダーとかじゃなくて、もっと味の濃い本格的な抹茶ラテが飲みたーーーーーい!!!と思って抹茶パウダーを探しました(笑)。
でもお茶を習ったこともないので作り方はよくわからず。まぁでもとりあえずそこまでしなくてもいいよね、とこちらを購入し、持っている小さな泡立て器で少し泡立ててみましたが、ちょっと微妙。1杯目は失敗。
悩んだ末に、そういえば!とカフェラテやティーラテを作る時に使っている、クリーマーでやってみたら成功!笑 日本人なのに邪道かも知れませんが素早く泡立てられてとても便利でした。
クリーマーについてはこちらに書いています↓
ということで、無事に抹茶ラテも作れたし、ヨーグルトにかけても良かったし、ステイホーム中の食事やドリンクを楽しむ一つの術を学びました。
本格的にお茶をされている方からしたらまだまだかもしれませんが、初めの一歩ということで、今の私はこれで満足です。
そしてあらためて、「香り高い」と思いました。ほっとします。
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ルビーチョコレート
アイハーブでいつも品切れ中だったルビーチョコレートをこの前ついにゲットしました♪
チョコは基本、ダークを選ぶようにしていますがこれはどうしても気になって気になって・・・「在庫あり」を見つけた瞬間すぐにポチりました。食品のセールももうすぐ来るかなぁと思いつつも、他にも買うものがあったのでついでにカートにイン!
アイハーブについてはこちら↓
iHerb(アイハーブ)のメリット・デメリット - an’s diary ⚓︎
アイハーブのチョコレートはいくつか試しましたが、こちらのチョコラブさんのメーカーが個人的にはすごく好きです。
チョコについてもこちらに以前まとめております↓
iHerb(アイハーブ)のチョコレート - an’s diary ⚓︎
開けるとこんな感じ♪
ルビーチョコレートは着色料不使用の、自然由来のこのピンク色!というところにも惹かれます。ルビーカカオ豆というものが原料のようなのですが、チョコ通の友人に2〜3年前にいただき、初めてその存在を知りました。
味も本当に入っていないの?というくらいラズベリー、ベリーのような、フルーティーでほんのり甘酸っぱい味がします。
今回も期待を裏切らない美味しさでした。ちょっとずつ味わい、先ほど最後の一粒を食べました。もう1回買っておこうかな(笑)。
ちなみにチョコレートは夏は配送NGで、6月14日まで(もうすぐ!)。秋に入って10月頃から再開だそうです。
よろしければ5%OFFになるこちらのクーポンコードお使いください😊
CFQ7046
アイハーブのトップページはこちらです↓
購入品で買って良かったもの、おすすめ情報などはこちらのカテゴリーにまとめておりますのでよろしければ合わせてご覧ください😊
iHerb(アイハーブ) カテゴリーの記事一覧 - an’s diary ⚓︎
参考までに↓
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ワーママはるさんの『ライフシフト習慣術』を読んで考えたこと
音声メディアVoicyの人気パーソナリティー、ワーママはるさん。
1年(も経ってないかな)ほど前から聴き始め、すっかりファンです。最新回から聴き始め、その後遡ってますがまだすべては聴けておらず、少しずつ追いかけているという状況です。
そもそも私はワーママではないし、ママでもない。むしろ私のような異業種はかなり珍しいので共通点がある人を見つける方が珍しいのですが。
ただはるさんのVoicyは、意外と男性のリスナーさんも多いようで、「ワーママ」ということはあまり関係ないみたいです。お話しされている内容も様々で、子育ての話、夫婦・職場などの人間関係の話、資産形成、女性特有の悩み、不妊治療の話、性について、など様々。聴いていると、
そう、そうなの!
なるほど〜、そういう視点があるのか!
など、日常のモヤモヤがクリアになるようなヒントがあったり、モチベーションが上がったり、学びに役立つもの、雑学のようなもの、などはるさんから学んでいることがたくさんあります。
また、私がはるさんのVoicyを聴き始めたきっかけは、多分ホルモンとか、何か身体に関わるトピックを話されている回があったからかな、と思います。ちょっと記憶が曖昧なのですが、セラピストとしてのアンテナに引っかかる何かだったかと思います。はるさんは外資系企業に勤務(現在は退職され、サバティカルタイム中)、ヨガのインストラクター、不動産賃貸業などかなり色々とされています。限られた時間を上手く使いやりくりされていて、本当に尊敬です!
はるさんの詳しい経歴などはこちら↓
尾石晴(ワーママはる) – やめる時間術、Voicyパーソナリティ、note、尾石晴(ワーママはる)のWebサイト
そんなはるさんの2冊目の書籍、『ワーママはるのライフシフト習慣術』を最近読みました。
本の内容は、Vociyでお話しされてきた内容を集約したようなもの、ということで聴いたことがあるお話ばかりでしたが、やはり耳で聴くのと目で読むのは違うこともあり、今回購入して良かったです。
はるさんのVoicy、そして今回の書籍は自分のためももちろんですが、実は妹のため、でもありました。ここ数ヶ月かなり参考にさせていただいております。
「あ!これいいな、参考になりそう!」と思ったVoicyのURLを妹に送ったり、本の内容をシェアしたり。最終的に妹も読んでいます。
私の妹は3児の母。小1(女)、年中(男)、1歳(女)の子育て真っ只中!仕事は現在しておりませんが、特に二人目が生まれた直後は精神的にも体力的にもかなり辛かったようです。しかもワンオペなのです!日曜日くらいしか旦那さんは家におらず、帰宅はいつも深夜。でもとっても良い旦那さんの印象であまり夫婦関係の愚痴は聞かないし、良い家族だなぁ〜といつも思っています。妹と私はかなりオープンな関係なので(だと私は思っている)、お互い何かあると割と何でも言い合えるこの存在はありがたいです。
少し離れたところに住んでおり、現在はコロナの影響もありあまり行き来できません。ただ私は長い休暇が取れる職業でもあったので、泊まり込みでしばらく子育てを手伝う、ということをたまにしております。
甥っ子姪っ子がいなかったら、私は「子育て」のこの字も理解していなかったなと思うことがたくさん。
思い通りにいかないことがこれほど多く、計画通りになんて進まないことばかり!
また、できていないことは自分がよくわかっているのに、「またできていない」と人に思われる、と自己肯定感がどんどん下がっていきそうになる・・・
人によって気になるところや完璧にしたい部分は違うと思いますが、完璧主義の方、また職場や学校で優等生だった方ほどそういう感情が強いとも聞きます。
「私も不幸なんだからお前も不幸になれ」という精神があるそうなのですが、こういったことが積み重なっていくと人への嫉妬、またストレスの吐け口がネガティブなものになることは納得です。
これに義理のご両親や実親との関係、行事やお金の使い方に関する夫婦や両家の価値観、二人目は?私立に入れるのか?マイホームはどうするのか?ママ友やPTA関係、日々の生活のやりくりはもちろん、仕事やキャリア形成の悩みも重なる。実際に一般的に子育て世代は職場でも脂がのっている時期というか、ポジションやこの先の方向性なども色々考えさせられる。時短?フルタイム?それとも思い切ってやめるのか。転勤族ならどちらかは諦めなければいけないチャンスがあるかもしれない。でもこの先ずっとこの人と本当に一緒にいるのか、何かあって収入が途絶えたら?子供が学校に行きたくないと言い出したら?年齢やタイミングによっては親の病気や介護まで重なるかもしれない。日本の定年制度も崩れ始め、年金はもらえるのか?自分で資産を作れと言われても、目の前のことで精一杯・・・
悩みは尽きません。
自分には無縁と思っていることも、ある日突然やってくるかもしれないのです。そこにこの長引くコロナ問題!たくさんの人の人生を狂わせてしまっています。
「子育てって大変」というひとことの重み。
数年前に担当したお客様との会話の中でも、振り返るともっと寄り添ってあげることができたはず、と反省しました。薄っぺらかったな、と。反省しだすとキリがないのですが・・・。
「お母さん・ママ」「妻」「ビジネスパーソン」「娘」など複数の顔を持つ方にとって、時間も心も余裕がある人の方が珍しいと思います。「私」という主語の軸を持てる時間が圧倒的に少ないかもしれません。
妹の子供を預かったときに、ボディクリームなんて塗れないわ。顔で精一杯。顔もいつものスキンケアはできないかも、と悟りました(笑)。
こんなの小さな悩みですが、人や立場によっては大きな問題。
ある程度諦めることはできるけど、自分の見た目が仕事に繋がるビジネスをされている方はどうでしょう?モデル・芸能人の方は特に。復帰して、テレビに映る機会があったとき、「まだ仕事がある!私を待っていてくれる世界があるんだ!」と思う反面、「本当に今の私を受け入れてもらえるのだろうか」という葛藤がある方も多いと思います。怖くて、よく調べもしないで人に勧められるがまま整形などに手を出してしまうかもしれない。(整形が悪いわけではないです。実際に人生が好転した人もたくさんいるし。でも、後で後悔してしまうほど、よくわからないのにやってしまった、お付き合いでつい、という方もいるのも事実です。)
私も一応美容と健康に携わる職業なので、「あのセラピスト、肌全然綺麗じゃないし、体型もたるんでるのにアドバイスしてきた。全然説得力ないわ」と思われたらどうしよう、と思います。もちろんそう思われないようにできる限りのことをしているわけですが、これに関しては、優れたプレーヤーが優れた指導者とは限らない、というように肌荒れがひどくても、太っていても、例え完璧でなくても知識が豊富で人に伝え、改善に導くことが得意な方もいるのでもちろん一概には言えません。
また、以前どこかのVoicyではるさんが、お風呂から出る直前にベビーオイルを子供と自分に塗る、それからタオルドライ、服を着てボディケアは終了!というお話がありました。
なるほど!!!その手があるのか、とはっと気付かされました。
はるさんは、このように「仕組みを作る」ということをとても大事にされています。
「人は変えることはできない。何か今の状況を変えたければ、自分を変えるか、仕組みを変える、整えること」
というようなことをよくおっしゃっています。
実は意外と自然にできていることも多く、「ずっと夫が、子供が○○をやめなくて、直らなかったんだけど□□を買って△△するようにしたら、○○がなくなった、減った」みたいなことです。
わかりにくいかな(笑)。
例えば、SuicaやPASMO、定期券をよくなくす、落とす人が、カードをやめてスマホで使うようにしたら無くさなくなった、とか。
これも仕組みを変えることによって忘れ物や落とし物を減らす努力をした例の一つかと思います。
同じようなことをどんどん自分の生活に取り入れていき、相手への不満を仕組み化することによってネガティブ感情を解決していく、というようなことです。
うまくいかないのは「仕組み」ができていないから、ということは意外と多いです。
相手は変えられない、じゃあ自分が我慢するのか?
きっとぶつかります(笑)。いつか大きな問題、衝突が起こる、そして起きたときにはもうやり直しのきかない状態になってしまっているかもしれない。
はるさんのお話を聞いていると(また本を読んでいると)、人生について色々と考えさせられます。ぼんやりとしたモヤモヤって、分解してみると意外とシンプルだったりするなぁと気付かされました。「分解思考」が足りなかった。
ワーママでもママでもないけれど、悩みがないわけではない。
はるさんの本の中で、あとがきというか、「おわりに」のページが好きです。
コントロールできないことが人生には多くある。ただコントロールできないからと嘆き、漠然と過ごしても「人生を主体的に生きる方法」は誰も教えてくれない。当時30代半ばの私は、「残り60年のために行動するしかない」と気づきます。
世界的名著『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)が出版されて以来、「ライフシフト」という言葉をよく聞くようになりました。はるさんは、年間300冊以上の本を読むという幼少期からの大の読書好き!様々なジャンルの本を読み、得た知識をインプット、アウトプット、と思考を重ねながら実行し、成果を得てきたはるさんだからこそ書くことができた本なのかな、と思います。
一見難しそうな横文字も出てきます(笑)。オフィスワークでないと「知らんわ!」「なんかカッコつけちゃって!」と自分とは無縁な気もしますが、大切な友人やお客様はこのような横文字だらけの世界でお仕事をされているのかな、と想像できるようにもなります。
またはるさんの思考で個人的に好きなことの一つに、「科学的根拠に基づくこと」をベースにお話をされていること、スピリチュアルではない、ということがあります。スピリチュアルを大事にされている方への配慮はもちろんあるけれど、きちんとデータを基にお話されていることに好感が持てます。
「家庭もキャリアも賢くしたたかに楽しく続ける人生戦略」。
「何かをやるぞ!」とあまり構えずに、気軽にVoicyを聴いてみるだけでも、日々のヒントになる何かがきっとあると思うので、まだ聴いたことがない、という方はぜひ聴いてみてください。
Voicyはこちら↓
ワーママはる「ワーママはるラジオ」/ Voicy - ボイスメディア
私はアプリでバックグランド再生、1.5倍速or2倍速で聴くことが多いです。プレミアムリスナー限定回以外は無料で聴けます。
本はぎゅっとまとまっていておすすめ♪ 定期的に読み返したいので手放さずに手元に置いておきます。
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イタリアにある、オリーブオイルのリゾート
先日書いたオリーブオイルについての記事↓
良質なオリーブオイルはどこにあるの? - an’s diary ⚓︎
参考にさせていただいた本の一つ、 『エキストラバージンの嘘と真実』の中で紹介があった、イタリアにあるオリーブオイルのリゾート、
Villa Campestri(ヴィッラ・カムペストリ)について。
以下、本からの引用を少し↓
ヴィッラ・カムペストリでは、オリーブオイルのすべてを体験することができる。テイスティングの指導を受け、搾油工場とオリーブ農園を見学し、感覚科学のセミナーを聞き、オイルマッサージを受け、ホテルのレストランでオリーブオイルを使った素晴らしい食事を楽しめる。(P.229)
めっちゃ気になる!!!行きたい!!!と思ったものの、日本語で全然情報がない。
忘れないうちにこちらに書き留めておこうと思います。
どうやらイタリアのフィレンツェにあるようです。
ざっとHPを見るだけでもワクワクが止まらない!
オリーブオイル農園、搾油工場、テイスティングセミナー、スパ、ヨガ、ジム、プール、レストラン、ホテル、ゴルフ、サーキット、乗馬、ウエディング、お料理教室、石鹸作り・・・
(写真は公式HPより引用させていただきました)
自然豊かな広大な敷地で、大人だけでなくファミリーでも楽しめるような企画がたくさん。
公式HPによると1泊150ユーロ〜、だそうです。
いつか行ってみたいなぁという夢が広がる。スパも受けてみたい。はぁ、いいなぁ。
HPはこちらからどうぞ↓
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良質なオリーブオイルはどこにあるの?
オリーブオイルについてもっと知りたいなと思い、少し本を読んでみました。
まだまだ勉強中なので(しかも独学)、断片的な知識しか入っておらず、まとめ記事とかを探してこちらにたどり着いていたら期待外れになってしまうかと思います。
そしてオリーブオイルソムリエなど、オリーブオイルの専門家を目指しているわけでもなく趣味のようなもので、誰かに教えたいというより自分のため、自分自身で得た知識をちょっぴり書き留めておきたい、アウトプットしておきたい、という内容になります。
ただ私はスパセラピスト、アロマセラピストとしてお仕事をしているので、オリーブオイルは専門家とまではいかなくても、植物油という観点、また食用・商業用どちらも健康・美容との関係が深く、ある程度基礎的なことは知っておいた方がいい立場。調べ始めると精油との共通点などもあり、知れば知るほどとても興味深いなと思いました。
今回は食用のオリーブオイルがメインのお話になります。
地中海式ダイエット
「良質な」オリーブオイルがオイルの中では一番健康に良い、エビデンスが強いということはもう今まで読んだ健康と美容関連の本に必ずと言っていいほど書かれていました。地中海式の食事が世界的に注目されるきっかけになった大規模な実験で、それが証明されていることも大きな要因のようです。
少し余談になりますが、地中海式食事と聞いてパッと頭に浮かぶものは何でしょうか。
私はイタリアやスペイン、ギリシャ、フランスなどで食べたおしゃれな食事が浮かびました。私が行ったのは高級レストランとかではないので自慢でもなんでもないのですが、異国、ヨーロッパの街並み、海の見えるレストラン、テラス席で心地よい風と音楽を聴きながら・・・という立地や個人的な好みも含みます(笑)。素敵な空間で、品数もたくさん!おしゃれなだけでなく健康にも良いなんて、憧れる!!!
と思うと同時に現実的に不可能、再現性がとれない、遠く離れた日本でそんな毎日のように地中海式ダイエットなんてできない、と落胆。しかも私が現地でチョイスしたメニューは炭水化物がっつりでそんなにヘルシーなものばかりでもなかった気もする(笑)。ただの「地中海で食べた食事」、かも。
昔地中海式ダイエットが流行った時に、まさにそう思って(おしゃれすぎてハードルが高い、手間がかかる、などの理由から)始めようとすら思っていませんでした。
そもそもダイエット(diet)って日本語だと「痩せる」、という意味にどうしても結びつきやすいですが、それだけでなく「食事療法」「健康的な食のスタイル」というような意味があり、地中海式ダイエットはまさにそういった意味で世界的に注目され広がったはず。それなのに日本の広がり方、メディアや雑誌の取り上げ方は「痩せるためのダイエット」として目立っていた気がします。
以前こちらにも書いたのですが、地中海式ダイエットについてこんな記載がありました。
地中海食=オリーブオイル+ナッツ類+魚+野菜・果物
〜つまり、地中海食のレシピ本を買う必要も、インターネットで地中海食を検索する必要もない。第1章で説明した5つの健康に良い食品を普段の食事に取り入れ、3つの健康に悪い食品を避ければ、地中海食を食べているのと同様の健康効果が得られると考えられる。つまり普段通りの食事を食べながら、塩分と白い炭水化物の摂取量を減らす代わりに、オリーブオイル、ナッツ類、魚、野菜と果物を増やすことが最も健康に良い食事であると言って良いだろう。(『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』P.69より引用)
これはほんの一部なのでぜひこの章だけでも手にとって読んでいただきたい。本は全体的にとてもためになりました。
最近読んだ本②『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』 - an’s diary ⚓︎
歳をとるにつれて「痩せる」ということだけでなく、「健康・美容」という観点からも無視できない地中海式ダイエット。そこで改めて日常的に、オリーブオイルに注目するようになりました。
(余談ですが私は【地中海式の食事+和食の一汁三菜をバランス良く】をなるべく意識して食事をするようにしています。)
オリーブオイルの探し方
次に、オリーブオイルを積極的に摂取しよう、と思ってみたものの、お店で並んでいるもの、ネットで検索して出てくるもの、まぁ種類がたくさん!一体どれを選べば良いのか、何が良くて悪いのかさっぱりと言っていいほどわかりません。
そこで目に止まったのがまずこちらの本。
『新 オリーブオイルのすべてがわかる本』
「新」ということで、以前出された本の改訂版のようです。ここで一通り、本当にざっくりオリーブオイルについて、主な産地、歴史、種類の違い、専門用語についての解説など少しずつ理解度が深まっていきました。レシピやテイスティングの方法などについても記載があります。
そもそもオリーブオイルって?
こちらの本では、オリーブオイルはフレッシュジュース、と一番初めに紹介がありました。
果実を搾ってジュースを作り、そのジュースをしばらく置いておけば、油分は上に、水分は下にごく自然に分かれます。上澄みだけを集めれば、それがオリーブオイル。余分な加工する必要がないので、ビタミンなど、果実に含まれていた天然成分がそのまま含まれています。
日本で売られている3つの等級のオリーブオイル
エキストラバージンオリーブオイル
オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)
オリーブポマースオイル(二番搾り、残渣オイル)
そう、このエキストラバージンとピュアがわかりにくいと思っていたの!
「エキストラバージンと書いてあるものを選びましょう」とはよく聞くけど、「バージンオイルじゃだめなの?」「ピュアも良く聞こえる気がするけど、エキストラバージンとの違いは?」・・・などモヤモヤ。わかるようなわからないような。
簡単にいうと「ピュア」は精製オリーブオイルとバージンオイルを混ぜたもの。
第一次大戦前後にこの言葉が使われるようになったそうなのですが、当時オリーブオイルに他の安物のオイルを混ぜて販売しているものが出回るようになり、それと区別をするために「これはオリーブオイルしか入っていません!」という意味から「ピュア」という言葉が使われるようになったんだとか。当たり前でしょー!という感じ。
現在は他のオイルと混ぜること自体が法律で禁止されているため、わざわざ「ピュア」と名乗る必要はなく、単純に「オリーブオイル」という名称を使う国やメーカーが増えているそうです。
ただ一方で、私たちは「ピュア」という言葉に踊らされ、ピュア=純正と高品質の証として好む傾向もあり、エキストラバージンよりピュアの方がランクが上だ、と考える人もいるそう。そのため日本ではラベルにエキストラバージンにも「ピュア」を付け加えることがあり、これが大きな混乱のもとになることも(!)。
まさに!それでわかりにくかったのかもしれないなぁ、と思いました。ピュアってなんだか小悪魔みたいな言葉。
ちょっと見にくいですがこちらの表(P.149)が一番違いがわかりやすかったので、引用させていただきます。
酸度の違いも重要になるのですね。そしてバージンオイルは日本では販売不可だったのか!とここで知りました。。。知らないことがたくさん。
そして、もう一つ参考にさせていただいたこちらの本には、酸度についての補足がありました。
『エキストラバージンの嘘と真実』
こちらの本は原書 "Extra Virginity" というアメリカでベストセラーにもなった本。少し古いですが、この本が一つのきっかけになってオリーブオイル業界(いや、オイル業界?植物油業界?)や一般消費者に衝撃を与え、今に繋がっているみたいです。
酸度について
で、酸度に関しての記述です。
・「法的にはエキストラバージンは(「オレイン酸」に対する「遊離脂肪酸化したオレイン酸」の重量割合が0.8%以下で味に欠陥がない、ということになっている。私もそうあるべきだと思っているよ。だがそれは原則論であって、現実は違う」- P.109
・現在は遊離脂肪酸の割合が0.8%以下のものをエキストラバージン・オリーブオイルと定めているが、コンテによれば緩すぎる基準だ。優良品質オイルであるためには遊離脂肪酸値は0.5%以下であることが望ましいと言う。さらに、現在の基準値を満たす過酸化物価が1キロ当たり20ミリグラム当量のオイルも、コンテに言わせれば「低級品」である。- P.186
・「一例をあげれば、遊離化したオレイン酸の割合が0.8%までという基準だ。木から落ちて地面に5ヶ月転がっていたオリーブの実から作ったオイルでも、0.8%以下だ。オイルの酸化を調べるための過酸化物価の基準も20とされているが、エキストラバージンオイルを扱う業者なら、過酸化物価が12以上なら見向きもしない。IOCがこういう基準値を設定する目的は1つしかない。古い、もしくは低品質のオイルを消費者に買わせ儲けるためだ」- P.278
・〜IOCや他の団体が定めるエキストラバージンオイルの遊離脂肪酸値は0.8%だが、これをもって優良なオイルと保証するにはあまりにも高すぎる。超優良品質のエキストラバージンオイルの遊離脂肪酸値は0.2%以下であり、0.5%以上は低品質のオイルのおそれがある。- P.357
ほぇ〜。なんか、色んな大人の事情がある・・・。
ちなみにIOC(International Olive Council)は国際オリーブ協会です。
巻末の「良いオリーブオイルを選ぶために」の章で、このようにまとめられておりました(長いけど、一応まとめです)↓
遊離脂肪酸値が低いほど品質が高いというわけではないが、この数値が高ければ間違いなく低品質オイルである。過酸化物価は、つくりたての若いオイルがフリーラジカル(活性酸素)や日光などによって、酸化がどのくらい進んでいるかを示す。IOCとEU (最近、米農務省もこの基準値を取り入れた)が設定したエキストラバージンの基準値は、遊離脂肪酸値が0.8%以下、過酸化物価が20ミリグラム当量/1キロ以下であるが、品質の高さを保証できる数値とは言えない。質が高いオイルの多くは、遊離脂肪酸値が0.2%以下、過酸化物が10ミリグラム当量/1キロ以下である。- P.380
つまり、エキストラバージンの基準は見る人から見るとかなり緩い基準なんだな、ということみたいです。
そして興味がないと、多分この本全部読めないと思います(笑)。結構長くて分厚くて、このように色んな事情があるんだよ〜というエピソードがたくさん。トム・ミューラーさんという著者の方が実際に国を跨いで足を運んで取材され、書かれています。
オリーブオイルを愛し、不正を許さない、真面目に大変な思いをしてやっている農家さんや関係者の方々が全然儲からず、大量生産で混ぜ物をしている大手やグレー(いや真っ黒?)な人たちが儲かり、消費者に健康被害をもたらすかもしれないのにちゃんと規制がされていない現状、あなたはどう思いますか?みたいな本でした。少なくとも私はそう思いました。イタリアのマフィアとかも絡んできて、そういえばゴッドファーザーが少しこういう話みたいですね!見たことないので知らなかったのですが。
「良いオイル」ってどんな味?
では、実際に「良質なオイル」とはどんな味がするのでしょう?
私は正直まだわかりません。地中海を周ったときに、レストランなどで使われていたオリーブオイルは確かに美味しかった気がするけれど、「今までのオイルはなんだったの・・・!」という体験まではまだしたことがありません。もちろん日本のレストランでも、「わぁ〜このオリーブオイル美味しいなぁ」と思ったことはありますが、感動的な体験というか、「もう他のオリーブオイルは口にできない!」というほどまではないです。「これは何の銘柄なの?こちらで販売しているの?」とか言ってみたかったな。
これは私の舌の問題かもしれないし、単にそんな本格的にオリーブオイルにこだわったお店に行かなかっただけかもしれない。そしてテイスティングの経験もなく、オリーブオイルをそのまま口にする、ということもしたことがありませんでした。
というか私はそもそもオリーブがちょっぴり苦手(笑)。おい、という感じですがオリーブオイルは大好きだけど、オリーブ自体を食べることが苦手、という意味です。
食べられないわけではないけれど、オリーブがあると、横にそっと避けます。そして友人らが喜んで食べます。お酒も飲まないのでおつまみとしての感覚もなく、しょっぱくてあんまりそそられない。そんなイメージからオリーブオイルは大好きだけど、オリーブは好きじゃない、という変な固定観念のようなものが染み付いていました。
もしかしたら、地中海で出されたオリーブは美味しかったのかも。小さい頃に食べたピザに乗ってるオリーブのイメージしか残っておらず、あれはきっとプロが見たらオリーブとは認められないものなのかな、と今ならわかる気がします。ウニが苦手だったけど北海道のウニは食べれた!という人みたいな。そうであってほしいな、淡い期待。
と感覚的にはまだわかりませんが、良質なオリーブオイルは苦味と刺激が強いものが多い、とこの本にありました。
そもそも私がオリーブオイルに興味を持ったのは、「美味しくてもっと知りたいと思ったから」が入り口ではなく「健康に良い食事とは?オイルとは?」という観点からでした。健康に良いオイルはオリーブオイル、これはダントツでエビデンスが多く出ているもの。
健康に良い、というのも色々ありますが、主に心筋梗塞、脳卒中、特定の種類のがん、認知症などの発症率に影響があるというデータがあるようです。なぜ?というところはもちろん成分に関係があり、抗酸化成分、ビタミン、クロロフィル、ポリフェノールなどが挙げられます。
早摘みの若い果実から搾ったオイルは、抗酸化成分をはじめ様々な成分を含んでいますが、完熟を過ぎた果実から搾ったオイルには抗酸化成分がやや少なくなるそうで、スウィートでマイルドなオイルよりも、スパイシーでペッパリー(胡椒風味)なオイルの方が抗酸化成分が多く良質といえる、ということがわかりました。
なるほど〜!よく考えてみたら当たり前のようなことだったのかもしれませんが、口当たりの良さからマイルドな方が美味しい、と思ってしまいそう。そして本にも書かれていましたが、経験豊かなテイスター(プロ)が苦みや刺激が強いものを好む反面、大多数の一般消費者はオイルに胡椒風味や苦味があることを嫌うというデータもあるんだとか。
やっぱり〜?となりました(笑)。私はプロでもないし、舌に自信があるわけでもないので多分一般消費者と同じ気がします。でもこういうことって世の中にたくさん溢れていることなのかも。
でも健康という観点からオイルを選ぶのであれば、そのようなオイルを一度しっかり味わってみたいなと思ってきました。もちろん、感覚的に「美味しい」と思うことが重要だと思いますが。
安かろう悪かろう?
また、勘違いしてはいけないのが大量生産で機械を使うから悪い、手摘みだから丁寧で良い、ろ過していないから良い・悪いということも一概にはいえないようです。「低価格だから低品質」ということは例外もある、と。
逆にオリーブの栽培と収穫を機械化し、従来の伝統的な方法よりも大幅に生産コストを引き下げ、低価格で素晴らしいオイルを作ることが可能であること、またEUの補助金など、補助金が出る国は出ない国よりも低コストで生産ができる、というカラクリもあるみたいです。
「最高のオイル」って?
「オリーブオイルは品種によって脂質の特徴もまったく異なる。別の植物からとったと言ってもいいくらいの違いがある。それなのに『最高のオイル』をどうやって決めるのかしら?」- P.159
オイル研究において世界有数の化学者という、マッティという女性の言葉が印象的です。
農作物、自然が由来のものは国や場所、品種、関わる人、年、栽培方法、抽出方法、運搬方法などによって化学物質が変わる。そして香りや味に個性が出る。
(これは、まさに精油も同じだ〜!となりました。)
違うんだから、人の好みも違うのは当たり前。
どんな目的で、どんな香りや味が好きで、それを選ぶのか?
本当に深い話で、まだ全然頭が整理できていません。でもこれは文字上でしか学んでないからだ、とも思うので、これからも継続的に、アンテナを張りつつオリーブオイルを積極的に手に取り、摂取していきたいなと思います。他にも「これはこうなんですって!」と書きたいことはたくさんあるのですが、長くなってしまうので興味のある方はぜひ本をご一読ください。
また比較対象としてたまに出てくるワインについては、しっかりラベルの通りに管理されていて、仕組みが整っているのにオリーブオイルは管理が穴だらけ、というお話もとても興味深かったです。
私が今回読んだ2冊は前者は2017年、後者は2012年に出版された少し古い本。※もしかしたら今は情報が変わっている可能性もあります。オリーブオイル業界、だんだん良くなってきてはいるのかもしれませんが、きっとまだまだ不甲斐ない思いをしている生産者さん、関係者さんがいるのだと思います。
日本のオリーブオイルにも改めて注目です!小豆島、船で行ったことがあるのですがクルーには時間が足りなさすぎて残念ながらオリーブ園まではまだ行けていません。次回またいつか行けることがあればぜひ訪れたい、もしくはどこかのお店でオリーブオイルを手に入れたいと思います!(なぜ前回しなかった、醤油とかは買ったのだけど・・・と悔やまれます。でも醤油ソフトは美味しかったです♪)。小豆島以外にもだんだんと生産者が増えている、とも聞いたことがあります。
精油と化粧品(おまけ)
ちょっと気になる話。
ちらっと書きましたが精油も混ぜ物をされている業者はかなり多いみたいです。あ、もちろんオリーブオイルは精油ではなく、植物油。
例えば、「真正ラベンダー (Lavandula angustifoilia)」といって合成のものやラバンジン(真正ラベンダーとスパイクラベンダーを掛け合わせて作った品種。安く、そして多く栽培・抽出できる)を混ぜてコストを抑えて売る、など。市販のラベンダーと言われているものは大体ラバンジンだそうです。使われている写真も。
そして、化粧品の成分として「オリーブ油」と書かれているものは、上質なオリーブオイルなのか、それともカッスカスのオリーブオイルなのか、も気になります。この辺りは成分表示を見ただけではわからないそう。
何を求めるのか、何を大事にするのかはもちろん人それぞれ。私は自分の鼻や舌が一流とは言えないことは重々わかっているし、まだまだ訓練しないと!な立場なので偉そうなことは言えません。でもクリーンなものを手に取りたいな、とは思っています。
以上、全然まとまっていないオリーブオイルについてのお話でしたが最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。他にも本は色々出ているので、少しずつ読んでいこうかなと思います。
後者はかなり長いですが、興味がある方にはとてもおすすめ。色々と衝撃でした。
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