an’s diary ⚓︎

イギリスセラピー留学を経て、豪華客船で働く船上スパセラピストへ。海外生活の話や旅日記、美容・健康情報などを綴っています。

欧米では化粧水はクレンジングの一部?!

 

スキンケアの方法、使用するもの、順番などは千差万別。肌には人種や性差だけでなく、個人差があるので絶対にこれが正解、1+1=2、みたいな答えはありません。あったら楽なのに、と思うこともありますが自分や周り、お客様の肌悩みと向き合い、会話をしていると本当に奥が深いなと考えさせられます。

 

一つ、私の感覚だと日本には昔から「化粧水で水分を与えてから、乳液やクリームなどで蓋をする」という考えがある程度浸透している気がします。

 

それを踏まえて日本の一般的なお顔のお手入れの順番は・・・

 

クレンジング(洗顔)→化粧水→乳液

 

 

または

 

クレンジング(洗顔)→化粧水→美容液→クリーム

 

などでしょうか。

 

ちなみにメーカー、ブランドによっても異なりますが、よく聞く理想的とされている順番は、

 

①クレンジング

②洗顔

③化粧水

④(角質ケア)

⑤(パック・マスク)※④⑤は週1~2回を推奨

⑥スポットケア(目元美容液など)

⑦美容液

⑧クリーム

 

という流れが多い印象です(※もちろん肌状態によったり、使用するブランドや専門家によって見解が違うことも多くあります)

 

 

 

欧米でも基本的な順番は一緒なのですが、化粧水の捉え方が少し違ってきます

 

ちなみに化粧水は英語で、

toner もしくは lotionです。

 

 

日本での化粧水の使い方といえば・・・

 

・手に取ってパシャパシャとつける

・コットンに染み込ませて顔に浸透させる

・スプレーのように吹きかける

 

などが一般的。

 

 

でも、欧米においては、

 

化粧水はクレンジングの一部として考えられています

(一部、諸説あり)

 

 

ステップとしては、まずは、オイルやバーム、ジェル、ミルクタイプのものなどでメイクや汚れを落とし、洗顔フォームなどで洗い流す。

 

そして!

 

コットンに含ませたtoner/lotionで拭き取る ←ここまでがクレンジングとされています!

 

 

たしかに、メイク落としで落としきれないメイクや汚れがあるといえばある。

 

なので、それをコットンに染み込ませた化粧水で拭き取るというのは理にかなっているといえばかなっている。

 

 

私は個人的に、日本で生まれ育って昔から化粧水は

 

「お肌の水分を補う」、

「乳液やクリームの浸透をよくする」、

 

などの役割のために使うと習ってきたので、

 

化粧水で「余分な汚れや落とし切れなかったメイクを落とす」

 

と習ったときに少し「ん?」と思いました。

 

 

今では、なるほど、日本と欧米ではそもそもの考え方が違ったのね!

と納得しましたが。そして最近は日本でも「拭き取り化粧水」とうたっている商品も出てきましたし、そういった考え方も一つの考えとして取り入れられている方もいると思います。

 

実際に私もコットンで拭き取ったときに「あれ、洗顔で落としたはずなのに、こんなに汚れつくんだ!」と驚いた経験があります。

 

 

あとは、水の硬度の違いにもよる影響みたいです。

 

日本は地域にもよりますが、どちらかというと軟水。

欧米は硬水が主流のようなので、日本人が海外に行って水が合わなくて肌が荒れた、

というのはこれが影響していることも。

 

ただ実は日本でも47都道府県で水の硬度の違いは多少あるようなので、「引っ越したら水の違いで肌質が変わった、肌トラブルが発生、もしくはなくなった」という方もいるようです!

個人的にはこれまで色んな国や地域の水を使い(船内はまた特殊!)、幸い水が原因で肌や髪質の大きなトラブルはないのですが、敏感な方はすぐに違いが出てしまうそうです。

 

スキンケアも多種多様、何が良い・悪い、正しい・正しくないということは一概にはいえず、個人に合った使いやすい商品を選択するのがやはり良いのかな、と個人的には思います

 

 

ここからは、補足も兼ねてちょっと専門的?欧米が〜、日本が〜、とかはあまり関係ないお話になります。

 

度々出てくる「化粧水不要論」。化粧水の主な成分はただの水!また業界、企業が商品を売りたいためにスキンケアのステップを増やし、あたかも全部使用しないと理想の美肌にはなれませんよ!と言っているだけ、などという声も聞きます。これもあながち間違いではないかもしれませんが、結局のところ自分の体、肌は今何を欲しているのか?ととことん向き合うことが最終的には大事なのかな、と考えます。

 

そもそも私たちの肌の中には水分を留めておくために、セラミドNMF(Natural  Moisturizing  Factor, 天然保湿因子)といった、いわゆる「うるおい成分」と呼ばれるものがあり、肌は自分でそのうるおい成分を作っています(皮膚はとっても賢い!笑)。

 

それなのに、クレンジングや洗顔でその大切なうるおい成分まで洗い流しすぎてしまい、現代人は「洗いすぎ!」「擦りすぎ!」と言われるようになりました

 

・スキンケアの中で一番大切なのはクレンジング、洗顔

・洗顔を制するものは美容を制する

なんて言葉もどこかで聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

 

私も、フェイシャルを習うときにクレンジングが一番大切、と先輩から教わった経験があります。でもよくよく調べていくと、肌に与えるダメージが一番大きいステップもクレンジングということがわかりました(界面活性剤が悪者にされている理由の一つ)。

 

そこで「ターンオーバー」とか「バリア機能」とかそういった話に繋がっていくのですが、このままいくと長くなりすぎてしまうのでまたいつか書けたらなぁと思います。

 

まとめとしては、自分自身の肌が元々持っている「うるおい成分」を守りながら、相性の良いスキンケアをうまく使い、理想の肌を目指す。そしてそれは同じ人でも、年齢によって、季節、場所によって、またその時の体調やストレスなどの状況によっても変わってくるかもしれません。

 

私も昔は使うクレンジングを一度「これ!」と決めたらそれがなくなるまで使う、という単品使用をしていたのですが、今ではファンデーションを使った日はこれ、日焼け止めだけの日はこれ、などメイクの濃さなどによってスキンケアも変えています。これによってだいぶ肌トラブルが減りました。そしてもちろん、外的なことだけでなく食事や運動、睡眠、メンタルのケアもかなり重要だなと思います。

 

美肌は1日にしてならず、と思う日々。

目まぐるしく変わる美容業界。流行だけでなく、研究が進んでだんだんとわかってくることも多いので、最新の情報についていくのも大変です(笑)。美容業界に限らずですが。

 

 

 

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